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2022年8月の記事一覧

カリエール著(1716)=(1978)坂野正高訳『外交談判法』岩波文庫



外交官を用いて交渉を行なう主権者及び当の外交官が基礎教本とすべき古典。忠実義務や序列についての記述のほか、嘘をつくことへの戒め、戦略的な買収の薦めなど外交実務についての原理原則を網羅する。

交渉の肝は、その目的を交渉相手と共有し、双方の歩み寄れる最適解をともに見出すことにある。そのためにも相手方の情報を収集し、また現地で実際にやり取りをする外交官の重要性は大きい。外交を学ぶに手始めに読みたい

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