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【初見考察】『彼方のアストラ 第11話 CONFESSION』【犯人当て】

皆さん、こんにちは。葉月めまいです。

引き続き、アニメ『彼方のアストラ』を初見で考察していきたいと思います。

ネタバレが含まれますので、本編視聴後に読んで頂けると幸いです。

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↓第1話の考察はこちら

↓前話の考察はこちら












感想

反重力シューズやら右腕やら、伏線回収が怒涛の勢いですねぇ〜。
はてさて、どのように解釈しましょうか……。


検証〜シャルスとカナタの行動

葉月は前話の考察において、シャルスくんは誰かを庇っているだけであり、
真の刺客は他にいるのではないか、という結論に至りました。

しかし、今話でシャルスくんが自害を試みたこと、
カナタがシャルスくんを助けるために右腕を失ったこと、

そして、カナタの「嘘の表情かどうかくらい分かる」という発言から、
シャルスくんが演技しているわけでないことは確定と考えるべきでしょう。

よって、前話の考察は単なる考え過ぎであり、
やはりシャルスくんこそが刺客だったと……、


………………本当にそうでしょうか?



前提〜回想描写のルール

今話の回想描写は、第7話の回想描写と相互に矛盾しています。
シャルスくんによると、第7話の回想は即興の作り話だったそうなので、

つまり、回想描写は真実とは限らず、
あくまで「回想者の主張を視覚化したもの」であると解釈できます。

この点において、第7話の回想と、今話の回想は等価です。

また、シャルスくんがアーク12号の通信装置を切断した回想描写も、
それ単体では信用できない
ことが示唆されます。

それを踏まえて、第7話の描写を思い返しましょう。


矛盾〜彼の家族とは誰で、彼は何を捨てたのか?

重要な点は、回想を終えた後のシャルスくんの独白です。
何もかも捨ててきた。でも、どうしてだ? また、家族が……

これは他者に語ったものではなく、心理描写上の独白です。
よって、嘘が含まれているとは考えられません。

さて、この独白には2つの問題点があります。


1つは、「また、家族が……」という部分です。

今シャルスくんはノア・ヴィクスを一貫して「王」と呼称していて、
「王の器」「ただのクローン」と自称しています。

王に与えられていた偽りの身分も、あくまで「側近の息子」であり、
王の息子として扱われることはなかった、と考えられます。

また、セイラに対しても、あくまで「付き人になった」と説明しており、
家族として認識しているようには語っていません。

セイラの側からは「血筋で言えば、私は貴方の娘に当たるのに。
でも私は、貴方を弟のように思っているわ
」という台詞があるものの、

シャルスくんはそれに「セイラはどうして、僕に優しくしてくれるの?
だって、僕はただのクローン……
」と返しています。

さらに、セイラの話を聞かされた後でも、
シャルスくんはきょとんとした表情で「何が悲しいの?」と応じています。

そんなシャルスくんが、自分にはかつて家族がいたという前提に基づく、
また、家族が……」という独白を行うのは、非常に違和感があります。


もう1つの問題点は、「何もかも捨ててきた」という部分です。

シャルスくんがB5班に入る直前の状況を考えると、
何を捨ててきたと認識しているのか、甚だ疑問です。


ただずっと1人で放っておかれた。
ただずっと壁だけを見つめて過ごした。
自分が何者なのか、考え続け、
後悔に苛まれ、自分に価値はないと思い知らされた。

さらに、王の指示を受けた際の反応は、以下の通りです。

ああ、使命を果たせる。ようやくこの命が使える。


シャルスくんは全てを失った状況から、
使命という生き甲斐を与えられて、B5班に入りました。

彼は一体、何を捨ててきたのでしょうか?


結論〜記憶捏造説

シャルスくんが刺客だとすると、以上のような矛盾が生じます。
一方で、シャルスくんが演技をしているとは考えられません。

ならば、「シャルスくんは自分を刺客だと思っているが、
実際にはそうでない
」と解釈する他ありません。

そのような可能性が成立し得るでしょうか?

唯一あり得るとすれば、それは記憶移植技術を応用した可能性です。

記憶移植には病院の設備が必須とされていますが、
それはあくまで「実在の人物の記憶をクローンに移植する場合」です。

つまり、「記憶の保存」と「記憶の書き換え」のどちらに必要な設備なのか、
明確にされていないのです。

よって、架空の記憶を捏造するだけならば、
大きな設備は不要なのかもしれません。

5000光年を転移するワームホールの出現装置が小型化されている以上、
他の技術も小型化されていないとは言えないでしょう。

以上により、葉月の現時点の結論は「シャルス潔白説」となります。

真の刺客の正体については、過去の考察記事で推理しているので、
そちらを参照して下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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