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【初見考察】『彼方のアストラ 第10話 CULPRIT』【犯人当て】

皆さん、こんにちは。葉月めまいです。

引き続き、アニメ『彼方のアストラ』を初見で考察していきたいと思います。

ネタバレが含まれますので、本編視聴後に読んで頂けると幸いです。

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↓第1話の考察はこちら

↓前話の考察はこちら












感想

ん〜〜〜〜〜〜、雲行きが怪しくなってきましたねェ〜〜〜〜〜。
シャルスくんが刺客だったと示されましたが……。



検証〜シャルス犯人説を徹底的に解剖する

葉月はこれまでの考察で、シャルスくんは潔白だと考えてきました。
そこで、まずはカナタの推理を検証していきたいと思います。

カナタの推理は、以下の3段階の論理によって成立しているように見えます。


①B5班の全員が転移したことを、刺客は見届けなければならない。
②よって、先頭を走っていた人物が刺客である。
③アリエスの映像記憶によると、先頭を走っていた人物はシャルスである。


まず、③については、視聴者も第1話の時点で確認できるので、
紛れもない事実ですね。

①についても、絶対的な事実とは言えないものの、
充分に妥当な推論ではあるでしょう。

よって、論点は②「先頭を走っていた人物が刺客である」に集約されます。



反論〜隠匿された零段階目の論理

ここで思い出して頂きたいのは、
カナタが十種競技の選手として知られる体力馬鹿であるという点です。

カナタの推理からは、この大前提が抜け落ちています。

脚力でカナタを追い抜いて先頭を走ることは、
普通に走っても不可能でしょう。

殆どの人物は、全員の転移を見届けたくとも、そもそもできないのです。

カナタの推理は一見、3段階の論理で成立しています。
しかし、実際には、4段階の論理で出来ているということです。


◎全ての容疑者は、先頭を走ることが可能だった。
①B5班の全員が転移したことを、刺客は見届けなければならない。
②よって、先頭を走っていた人物が刺客である。
③アリエスの映像記憶によると、先頭を走っていた人物はシャルスである。


この0段階目は、カナタの運動能力を考えれば、決して成立しません。
すなわち、0段階目の上に立脚している、②も瓦解します。



異説〜先頭を走らずに転移を見届ける方法

では、刺客は、全員の転移を見届けることはできないのでしょうか?

そんなことはありません。実に簡単な方法が存在します。
逃げる方向を変えて、他の人から離れれば良いのです。

分散して逃げたから、偶然にも自分は追われなかった」という状況を
作ってしまえば、カナタと脚力勝負をする必要なんてありません。

刺客が本当に全員の転移を確認したかったのであれば、
こちらの方法こそ、最も確実で安全なはずでしょう。

そして、現に全員が同じ方向に走って吸い込まれた以上、
①「刺客は全員の転移を見届けなければならない」が、
そもそも誤りだったと考えられます。

刺客が転移を見届けなかった理由については断定できませんが、
例えば、ワームホールが人間の脚力を遥かに上回る速度を出せる場合、
わざわざ目視で確認する必要はないと判断しても不思議ではありません。


手掛かり〜あまりにも杜撰な計画

以上により、カナタの推理は完全に否定できたと思います。
しかし、これは「シャルスくんが刺客とは限らない」と証明したに過ぎず、
「シャルスくんは潔白である」と証明できたわけではありません。

次に、シャルスくんは潔白か否か、を考えていきましょう。

注目すべき点は、前話で親たちが話していた内容です。
前話の考察でも述べた通り、親たちは「計画は終了した」と発言しており、
イレギュラーが発生したとは思っていない様子です。

一方で、シャルスくんはアーク12号の発見について、
想定外の事態だったと主張
しています。

想定外の事態だったのであれば、
この情報が黒幕に送られないはずがありません。

実行犯は転移を見届けたいと思う方が自然である」という
カナタの仮説とまったく同じ論法によって、

黒幕は、刺客が計画を完遂できたかを確認したいはず」だと考えられます。
まともな判断能力を持っていれば、確認しないわけがないのです。

しかし、カナタたちがアーク12号によって命拾いをしても、
黒幕は何も仕掛けてきていません。

これは絶対にあり得ないことです。

では、実はアーク12号の発見も計画の内だったのでしょうか?

この場合、惑星シャムーアで毒キノコに驚いていた描写が、
シャルスくんの潔白を証明します。

最悪の場合は自分1人で帰還する羽目になる計画だったのに、
途中経路にある惑星について、事前に調べていないはずがありません。


矛盾〜それでも彼は自白した

以上により、シャルスくんの自白は出鱈目だと考えられます。

しかし、刺客でないならば、シャルスくんはなぜ自白したのでしょうか?
また、なぜワームホールを出現させる装置を所持していたのでしょうか?

ストレートに考えるならば、シャルスくんは既に刺客の正体を知っていて、
真の刺客を庇うため
に、ワームホール出現装置を預かったのでしょう。

シャルスくんが庇う動機を持っていそうな相手と言えば、
アリエスくらいしか思いつきませんが、

心理描写の内容を検証するまでもなく、
シャルスくんと同じ理由で、アリエスの潔白は確認できます。


結論〜動機の問題

真の刺客は誰か、という点については、以前の考察で言及しているように、
ルカくんが刺客だと思っています。

しかし、シャルスくんには、ルカくんを庇う動機がないですよねぇ……。

考え得る可能性をなんとか捻り出すとしたら、
アリエスは実際には刺客ではないが、
シャルスくんはアリエスを刺客だと思い込んでいる

という仮説でしょうか。

特に明確な根拠は提示できないので、苦しいところではありますが……。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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