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一流の人が飼いならしているモノ
仕事やスポーツを教える側の人にとって、正直「できない人」の気持ちってわかりづらい。
そこらじゅうにノウハウ本も、見本となるYouTube動画もあふれているのにほとんどの人がチャレンジをやめてしまう。
これは才能の差なんだろうか。
必勝法は存在するのか。
一流の人のみが持つノウハウ ー必勝法 というのは存在するのだろうか。たくさんのノウハウを公開している本や動画コンテンツも”初心者でもできる!”とか”毎日10分で変われる!”などのチャレンジしやすいタイトルが並んでいる。
しかし、当然のことながらほとんどの領域において必勝法なんて存在しない。
必勝法の“ようなモノ”は大切にすべきヒントであることは確かだが、それによって結果が出す人の方が少ないのではないだろうか。
「やれば結果ができるノウハウを教えているのに、どうしてこの人はできないんだろう」
教えた経験がある人なら一度は思ったことがあるんじゃないだろうか。
何が違うのか。
できる人、できない人。
変われる人、変われない人。
たくさんの人を見てきた。クジラ/SEKAI HOTELでインターンシップを開始してからたくさんの学生を見てきたが、僕より数段賢い大学生たちが、理屈で「良い」と理解しているモノをなぜ取り入れないんだろうと思っていた。
変革を遂げる学生はこちらの想像が追いつかないくらいに成長する。
そんな学生を何人も見てきて、ある事実に気づいた。
「ようやく慣れてきました」
変革を遂げた学生達は、苦労を乗り越えてひとつ成長を見せた時に必ずこう言うのだ。
”慣れ”の違い
普段、成長を意識する場面では”慣れ=怠惰”のようなニュアンスで使われることもあるが、
よく考えてみると、個々の“慣れ”の違い、差分がそのまま成長の違いに直結しているように見える。
「本を読んで学ぶ」ことについても個々の差は出る。
・続ける人、続かない人
・内容をノートにまとめる人
・人に教えることをイメージして読む人
・著者の背景も調べる人
特に一番の差は”続かないこと”だと思う。
学生時代にルーティンの大切さを実感してきた人は、「続けること」に慣れているため、納得感がなくても自然と継続できる。
続く人の中でもどこで慣れているかは大きな差だと思う。
一流の“慣れ”を盗む
必勝法たるノウハウ的なモノを一生懸命追いかけるより、ノウハウをルーティン化したプロセスを必死に自分に取り込む。
一流は何に慣れているのか?を真剣に考え、自分の慣れにするために行動する。
Twitterでたくさんフォロワーがいる人のツイート内容ばかり追うのではなく、定期的にたくさんのツイートができるライフスタイル(ルーティン)とは何かを考え、自分のモノにする。
能力や才能の差ではない。“慣れ”の差であるとわかれば、努力次第で報われると言うことがわかって、気持ちが楽になる。
クジラ/SEKAI HOTELを他に負けない会社・事業モデルにしようと志してから、世界が広がって、たくさんの優秀な経営者に出会ってきた。
その度に天地ほどの差を感じるけど、37歳になった自分はもう落ち込んだりしない。
追いつきたい経営者の“慣れ”が自分のモノになることを追求すれば横に並ぶことは可能なのだから。
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