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『 リラの花咲くけものみち』藤岡 陽子



小四で母親を亡くし、父とも継母との関係性も悪く不登校になった聡里が主人公。

最初から父親の不甲斐なさに怒りが募る。

ネグレクト状態だった聡里を救ったのは祖母のチドリ。
時に強く厳しく、でも心の中は聡里への愛情がてんこ盛りで、その大きな優しさに何度も涙が溢れた。

祖母の後押しで獣医師を志し、北海道の大学に進学した聡里。
挫折を味わいながらも、恋に友情に仕事に前進していく姿にずっとエールを送り続けた。

人の死、動物の死、たくさんの試練を経験し乗り越え、逞しく成長した聡里。

無償の愛を与え続けたチドリの微笑む姿が目に浮かぶ。




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