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『実母と義母』村井 理子



家族とは何て厄介な集合体なんだろうと思わずにはいられない。
愛おしい存在でありながら、それを覆い尽くすほどの面倒。

本作は、村井さんの実母と義母のエピソードが中心に描かれた家族エッセイ。

実母の行動に、うーんと唸ってしまう場面があったけれど、結婚前からグイグイ圧力を掛けて来る義母の姿には辟易してしまう。

もちろん、人間誰しも良い所と悪い所があって、一面で判断してはいけないと思うが、もし自分が村井さんの立場になったら、鬱まっしぐらになると思う。

愛と憎しみは紙一重。
家族であっても一筋縄では行かない事を実感させられる。




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