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『ブルーマリッジ』カツセ マサヒコ



令和のリアルを感じた。

年上の彼女にプロポーズした青年・雨宮守と、長年連れ添った妻に離婚したいと告げられ娘にまで見限られた中年・土方剛。

世代も価値観も異なる二人の男性を軸に物語は展開していく。

土方に至っては老害そのもの。
妻を奴隷のように扱い、会社ではパワハラ・モラハラ三昧。
明らかに加害者であるのに己を被害者と言い張るさまに開いた口が塞がらない。

方や一見何の問題もなさそうな雨宮にしても過去に「無自覚の加害」をしていた。

加害者の忘却、まさにいじめの図式と重なる。

自分は大丈夫と思っている人にこそ読んで欲しい作品。




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