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『血腐れ』矢樹 純
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2019年に刊行された『夫の骨』を読んで以来、一気にファンになり、追い続けている矢樹純さん。
「魂疫」「血腐れ」「骨煤」
「爪穢し」「声失せ」「影祓え」
六話収録の短編集。
不吉なタイトルから想像していた通り、ミステリーにホラー要素が盛り込まれ、どの物語も背筋がヒヤッとした。
読み進めるうちに、得体の知れないものがどんどん自分の身体に絡みつき、侵食されるような恐怖を覚える。
矢樹さんお得意の二転三転やどんでん返しも健在でラスト一瞬まで翻弄された。
矢樹沼にハマったらもう抜け出す事は不可能。
短編の名手の肩書きに偽りなし。
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