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『ツユクサナツコの一生』益田 ミリ



第28回手塚治虫文化賞短編賞受賞作品。

読んだ人が口々に衝撃を受けたと言う本作。
展開を想像し、ある種の覚悟を持って読み進めた。

主人公は32歳・漫画家のナツコ。
昼はドーナツ店でアルバイトをし実家でお父さんと二人暮らし。
と、ここまではいつものミリさんの何気ない日常を描いた物語と大差ない。

けれど行間から漂う死生観。

日々時間に追われ、その日のノルマを果たす事にばかり気持ちがいく余裕のない心に改めて気付かされる。

17話で衝撃を受け、最終話で涙が溢れた。

明日も生きている保証なんてない。
命は有限である事を突き付けられる。




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