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教える

生まれてから、人を通じて教えてもらう事が沢山ある。

私の子供達が小中学生の頃、理由あって家庭教師の先生に勉強をお願いしました。子供達は習い事は要らないと伝えていたのですが…私の経験上、習ったことは後になってから行っていて良かったと感じました。子供達には要らないといっていたのに、申し訳なかったけれど、現在になってから懐かしい思い出となって親子で話す時があります。

3人の家庭教師

家庭教師の先生はテキストを購入した会社が家の近くの大学生を選び履歴書を持って家に来ます。

普通、一対一対応ですが、姉弟一緒に見てもらうのを条件にお願いし、下の子が中二まで見てもらいました。(下の子は中一の頃から家庭教師はつけなくても良いと言ってたので中二はじめまでお世話になりました)

初めての家庭教師の先生はW大の理系の先生でした。4人弟妹の長男との事で、教え方も、相手のレベルに合わせて教科ごとの指導…。子供達の趣味の話も休憩や授業が終えてから話をしてくれ3年間お世話になりました。自宅から自転車で我が家までの道程を来ていただいたのですが、玄関に履いてきたCONVERSEがボロッボロになるまで履き続けていて…。こちらとしては、感謝の意をお歳暮というかたちでCONVERSEを差し上げました。バイトも某新聞の局の仕事、某丼店と、働きながら頑張っている1人目の先生でした。今でも子供達は当時の話を懐かしくするときがあります。

2人目の家庭教師の先生は教員を目指し、福島から大学の為に上京している先生でした。震災後で親御さんや兄弟に仕送りしながらの生活をされていて…御苦労なさっているのが伝わりました。2人目の先生からは息子と1体1の家庭教師で、先生のスタンスは何でも気軽に(タメ口)で話してと言う先生でした。初めての先生のときも同じような雰囲気でしたが、この先生もご兄弟がいて生徒と同じ目線で向き合い息子にとってはお兄さん的な感じでした。教員を目指している先生だけあって熱心で教え方も、とてもわかりやすかった様です。

私は毎回、休憩のお茶を出すときに会話をするのですが、先生は2駅先から通っていて、駅から近い物件で格安で決めたらしく…事故物件だったそうです。不自然なことがありながらも安さをとったそうで…。そんな話をしながら震災の話を聞いたり…。若いのに御苦労なさってる先生でした。その先生と息子が慣れた頃、先生の就職先の内定が決まり…辞めなければならず…。3人目の先生を探してもらう事になりました。

3人目の先生は、目指していたT大から一浪してM大の先生でした。親類の方がL会社の研究に携わっていらっしゃるとの事で…。私と会話をする中で、ブランド思考(プライドの強さ)を感じました。息子と合うのだろうか?不安は思った通り的中しました。2ヶ月間は息子も私には言わず我慢していた様でしたが…先生の方から辞めさせてくださいと伝えてきました。先生の中で、教える事の難しさがあったようです。私的に、3人目の家庭教師の先生は、生まれ持った天才で、努力で秀才になった人では無いという事です。つまり賢く理解できるので、理解出来ない人の気持ちを分からない!理解出来ない相手の目線になる事は不可能なのです。したがって、同じレベルでないと教える事は出来ない!!というわけです。

私の中で、人に教えるということは、挫折し努力するくらいの経験豊富な人ほど相手目線になって教える事が出来るのだと思いました。人に教えるのですから、向き不向きはありますが…。

頭が良いだけでは通用しない事があります。頭が良いからといって人を見下す(バカにする)方もいますが、私は相手の目線になる事が一番大事な事だと思います。


ちなみに、3人目の先生を機に、、、息子は自身で勉強するから家庭教師は要らない!息子は自主勉で進学しました。


3人の家庭教師の先生を通じ私も勉強させていただきました。

人とナリというものを…。




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