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OKUTECの開発体制|Team OKUTEC

現在、OKUTECには役員のみで従業員がいません。しかし、設立早々にものづくりと経営に欠かせない各部門の専門性の高いパートナーを招集し「Team OKUTEC」を誕生させました。イノベーションに挑戦することを楽しむチームになってきており、そのネットワークは徐々に広がってきています。

身の丈のイノベーションを目指す「Team OKUTEC」

「界面活性剤を使わず水と油を混ぜる」最初は誰でも「?」がつくプロジェクトを2017年10月のOKUTEC設立時から掲げパートナーの招集から始めました。最初に長年お付き合いがあった三重県の電気機械メーカーに賛同をいただき共同開発契約を締結。

同時に地元の宝塚商工会議所を通して知り合った“強い地元企業をつくる”をテーマに中小企業をサポートするデザイン会社、ウルトラファインバブルによる乳化を研究する権威者でる工業高専の教授、ものづくり関連の地域行政機関の方。

こうした心強い方々にTeam OKUTECのメンバーとなることを快諾いただき、このプロジェクトがスタートしました。

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難航する拘りのある技術・商品開発

このプロジェクトの最初の目標は、“界面活性剤を極力使わず乳化する”研究を広げることに置きました。そのためには研究室に安価で使いやすい小型高性能なラボ用乳化装置(市場に無いポジショニングの装置)が必要と考え、開発に着手しました。
しかし、アイデアや設計イメージは最初からあったものの、Team OKUTECの開発予算は少なく、拘った小型化や分解洗浄性、スマートなデザインに加え、目標としてサブミクロンオーダーの油滴が生成できる乳化性能など全てが容易には開発できるものではありませんでした。試作1号機、2号機と試作開発を行い、ようやく乳化技術において目標のサブミクロンレベルを達成(特許2件出願)するも操作性(分解洗浄性)やスマートなデザインにはほ遠い状況でした。(この開発経緯については別途投稿させていただくとして、今回は省かせていただきます。)

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新たなデザイナーの参加で流れが変わる!

しかし、流れが一気に変わったのが、Team OKUTECに加わっていただいたデザイナーさんの存在でした。最初からのメンバーである工業高専の教授の研究現場(高知県)を一泊二日で一緒に見学に訪問するなどを行い、斬新なデザインと機構設計に一緒にチャレンジを行っていただきました。その結果2019年5月に現在の「CLOSER Type-R1」を世に出すことができました。同年7月には商品化に向けたテストマーケティングを目的に東京ビッグサイトの化粧品・医薬品の製造・研究機器展「インターフェックス・ジャパン2019」への出展を果たしました。

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ピンチをチャンスへ

その後、市場からの反響も大きく販路開発活動も進め、いよいよ販売がスタートできると考えていた矢先に、新型コロナウィルスのパンデミックから販売活動を中止せざる得ない事態になってしまいました(この時は、本当にOKUTECも死の谷へ転落かと思いました。)

しかし、幸いにもTeam OKUTECからの後押しがあり、ピンチをチャンスではないですが、無謀と思われる家庭用の装置(CLOSER Fine-mix)の開発が決断できました。コロナ禍での生活様式の変化で、我々のCLOSERが目指す乳化への潜在ニーズは高まってくると判断できたからでした。

その後、2020年5月には幸いにも事業再生補助金の補助金が採択されました。これにより生産に必要な金型投資の予算を得ることができ、事業化へ向けたプロジェクトをスタートできました。現在ではCLOSER Fine-mixの開発が進み、Team OKUTECに新たなものづくりのメンバーや、マーケティングチーム加わり、身の丈のイノベーションを合言葉に、より力強いチームへと広がっています。


さあ!今後のTeam OKUTECの挑戦がどうなるか?乞うご期待!

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【公式Twitterアカウント】

https://twitter.com/CLOSER_OKUTEC


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