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適応障害になって仕事を辞めた話②傷病手当金の申請

適応障害と診断されて休職を経て退職した私は、11月現在で第一回目(休職していた9月分)の傷病手当金の申請が通り、とりあえず一ヶ月分の生活(実家暮らしの生活費、税金、病院代)をまかなえるだけのお金が手に入った。このことによって私の心はかなり安定に近づいたと思う。
今回はこの記事で
・私自信が傷病手当金を申請し、給付されるに至るまでの過程とその時に感じた不安について
・傷病手当金の申請の流れや気をつけるべき箇所

について書いていく。


まずは手当金を申請してから実際に給付されるまでの不安についてだが、何せそれまではあって無いようなもの…雀の涙のような貯金を切り崩しながら通院をし、その通院もお金の節約を優先して回数を調整してもらい、実家暮らしなのに生活費を家に入れることもできず罪悪感に苛まれ、通院回数が減ったことでその不安を相談できる回数も減り…と、とにかく不安が不安を呼ぶことだらけの毎日だった。更にそこにPMS特有の理由もない苛立ちや憂鬱感が加わると、本当に生きていることすらしんどかった。自分は生きているだけでお金を食い潰していく役立たずだ、と自分を責めてしまったり、あるいは夢の中で知人にそう言われる悪夢を見ることもしばしばあった。

治療に専念できるくらいの貯金をせずに仕事を辞めたのが悪い、と思う方はここでもうページを閉じるかブラウザバックをしてほしい。私だってこんなに急に仕事を休み、辞める予定ではなかったが、転職の計画を実行に移すより先に心が折れて限界を迎えてしまったのだ。

話を傷病手当金のことに戻すと、私の元職場には「給料計算の都合上、9月分の傷病手当金の申請書を10月末にならないと提出できない」と言われてしまい、これが私の休職中に受けられるべき給付が一ヶ月ほど遅れる理由となった。(本来傷病手当金は、申請してから約一ヶ月で審査が通り給付がされる) 元職場の給与計算がそういうシステムなので仕方ないと言えばそうだが、こちらとしては「傷病手当金の申請をしてその給付金を頼りにして療養をして過ごす」という体験自体が初めてのことで、不安で仕方なく、何度も所属していた健康保険組合(各々の持つ保険証に電話番号が記載されているはず)に連絡をしては申請書の書き方、具体的な審査の流れ、どれくらいで給付金が受け取れるのか…などを聞いた。問い合わせの電話窓口対応の方はこちらの質問には毎回きちんと答えてくれていたが、11月、直近で問い合わせた時にいつもの方とは別の方が電話に出て、初回の申請の審査が通ったこと、給付金振込の日付から次回以降の手続きに関して、こちらが尋ねたこと以上の情報をとても丁寧に教えてくれて、そのことが心の救いになり、安堵のあまり泣きそうになった。
とにかく冒頭に記したとおり、今回給付がしっかりとされたことで経済面での不安が一つ解消された私は、この給付金を頼りにまた通院をし、休養から徐々に社会復帰に向けた治療をしていければ、と思っている。


次に、傷病手当金の申請で気を付けておきたいことは
①休職中の申請には自分・主治医・会社それぞれの記載が必要であること(おそらく会社から所属している保険組合に郵送で申請書を提出することになる)
②退職後も同じ病気が理由で求職活動ができない場合は傷病手当金の延長受給ができること
③↑の延長受給の場合は自分と主治医の記載のみで、自分で該当保険組合に提出すること
④退職して国民保険に切り替えた場合でも、延長受給にはそれまで会社で所属していた保険証の記号と番号が必要になり、それまで所属していた保険組合とのやりとりになるため、保険証を返還する前にコピー等で控を取っておくこと

である。

私の場合は元職場の給与計算時期の都合上で約二ヶ月ほど時間がかかってしまったが、申請書は申請したい期間(だいたい一ヶ月ごと、数ヶ月まとめて申請することもできる)が過ぎた翌月から主治医に記載してもらい、また自分で記載する欄を埋めて(休職中の場合はそれを会社に提出して記載をしてもらい)保険組合に提出、という流れになる。
保険組合の方によると、毎月の給与代わりにするように、月に一回申請をする方が多いとのことだった。私も今後はそのペースで申請をしようと考えている。

これは私が所属していた保険組合でのやり方になるので、全ての保険組合で共通かどうかは分からないので、詳しいことは所属している(していた)保険組合に問い合わせるのが一番であるが、適応障害を患った私が職場を離れてもなお不安な気持ちを捨てきれずに苦しみながら過ごした一因でもあるこの傷病手当金の申請が、これを読んだ人が少しでもスムーズに申請から審査まで辿り着けるように、と思い、ここに記しておく。

最後に。傷病手当金を申請した人は、実際にその手当金が受け取れるまで不安で仕方なくなると思う。傷病が精神的なものだとなおさら、そうなのではないだろうか。実際私は本当に不安で日中起きている時間は憂鬱で、夜寝ても悪夢を見る…そんな日々だった。この「申請し、承認を待つ」というだけの期間はとても辛いものだが、何か好きな音楽を聴いたりYouTubeを見たりとか、楽しいことをして気を紛らわせてほしいし、何をしても気が紛れない人は一日中寝ていても良いと思う。(私も気がなかなか紛れなくて辛かった)
とにかく、手当金が給付される日は必ず来るので、その日までは絶対に、生きることを諦めてはいけない。
死にたい、と思ってもいいけど死んではいけない。
絶対に救われる日は来るから。


私もまだまだこれから治療を進めていく身なので大した励ましはできないかもしれないが、少しずつ、それぞれのペースでまた社会復帰できるように、今は社会復帰のことは考えなくてもいいので、未来で頑張るために、今はゆっくりと休みましょう。

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