思い入れのある土地はどう生まれるか(あるいは秋の女京都2人旅)
こんにちは、ありぱんこと高尾有沙です。
さて、来る2022年11月下旬に、気の置けない友人と2人で週末と有休を挟んでワーケーション旅行として5泊6日の旅に出たのですが、その旅の前中後で思ったこと考えたことをつらつらと書いてみようと思います。
今回は第1部。気合を入れたら1記事で15,000文字を超えてしまった(追記:分割したら19,000文字になった)ため、ユーザビリティ担保のため本記事以外にも、第2部として「ごはん編」を、第3部として「お出かけスポット・お買い物編」を出します。今回は3連投の1本目です!
特に京都に旅行に行く予定の方、紅葉など繁忙期に行こうとしている方には役に立つかもしれない情報を盛り込んでみました。備忘録も兼ねてなので、
秋の京都に行かれる方
シーズン関係なく、ワーケーションを含んだ京都旅行を検討される方
京都に平日〜休日をまたいで旅行したい方
の助けになるかもしれません。
第1部:「秋の京都旅行のすすめ」←今回はこれ!
第2部:「秋の京都旅行のすすめ【ごはん編】」
第3部:「秋の京都旅行のすすめ【お出かけスポット・お買い物編】」
それではスタート!
持ち物編
まずは持ち物から!5泊6日ということで、短い旅行とも違う頭の使い方が求められました。「どんなカバンで行くか」「何を持っていくか」「洗濯するか」などについて書いていきます。
カバンをどうするか?
普段2〜3泊の旅行ではリュックで移動するところ、今回はもう少し長い旅行だったため、持ち歩き用のバック+キャリーケース(以下、ゴロゴロ)で参戦。しかし、結果として私はバックパックみたいなでかリュックのほうが自分に合っていると感じた
段差があるところが多くあり、ゴロゴロを運転するのが難しいため
大きなリュックを背負っての旅行は自分自身、大学時代の途上国旅行で慣れていたため
何を持っていくか?
御朱印帳は持っていったものの、紅葉で繁忙期だったため、御朱印帳自体に記載をしてもらえたことはほとんどなく、書き置きのものをいただく形式が多かった
ただ、書いてもらえるところも一部にあるので、やっぱり京都に行く際には持っていったほうが良いかも
現金が意外と必要だった
特に神社仏閣などでは現金が必須!5円玉!
ネットの情報はバラバラとしているため、1冊はガイド本があってよかった。私は「グルメ系本」と「総合系ガイド本」の2冊を持っていったが、大正解だった
いろいろな情報を見て、興味のあるものをGoogle Mapsにピン留めしていったら街歩きの際に役に立った
洗濯はするか?
今回は「しない」を選択し、5泊分の荷物を持ち込んだ
ただし、荷物の重量が重たく、特に行き帰りの移動は若干のストレスを感じた(キャリーでも重たいものは重たい…!)
今回の場合3泊目の昼間or夜間に一度洗濯しておいても良かったかも
ホテルのランドリーの有無などにもよるが、体感としては「4泊を超えたら洗濯しても良さそう」という印象
事前準備編
次に事前準備。私たちは滞在の1ヶ月前くらい2週間前に作戦会議と銘打って神保町の喫茶店に籠城して予約やらプランニングやらを進めていきました。そもそも「複数人でどうやってプランニングしていくか」「ワーケーションも込みの場合、どのようにスケジューリングするか」「何をどこまで予約すべきか」について、気付いた点をまとめていきます。
複数人での予定のプランニングをどうすべきか?
私たちはお互いに関心領域が存在し(私:ご飯と本屋、友人:香りもののお店)、行きたいところがあるタイプだったので、行きたいところをリアルタイムで「GoogleMapに登録」「Dropbox Paperでタイムスケジュールを記載」という形式にした
特にGoogleMapに一旦行きたいところを色々とブックマークしておいたおかげで、近くに行ったときに気付いたり立ち寄りやすかった!
事前に1回カフェにこもり「行きたい場所」「食べたいもの」「会いたい人」などのすり合わせをし、日程にはめ込んでいく作業をした
今回は1日はお互い有給を合わせて取得して、混雑しそうな場所は平日に行けるようにセットしたのだがこれはとても良かった…!
ワーケーション込みの旅行でのスケジュールをどうするか?
ワーケーション日にはミーティング時間などをお互い共有し、労働時間を把握できたことで、スキマ時間の過ごし方などもスムーズに考えられた(どちらかがどちらかの代わりにご飯を買いに行く、とか)
ワーケーション込みの5泊は正直時間が足りないという感覚(合計3日休みがあったわけだが…)
神社仏閣を巡ったりグルメを楽しむという観点では、できればもう5泊くらいしたかった←欲深
ワーケーションするなら「月曜日」「火曜日」がおすすめ
なぜならこの2日は結構多くのお店が閉まっているから。逆にこれらの日を観光日に当ててしまうと、結構しまっているお店が多く、萎える
平日観光のおすすめは「木曜日」「金曜日」
ただ、金曜日は、土曜日に向けて(特に午後は)人が増え、金曜日の夜は花金も相俟ってすごく混雑するので、あえて休みにするなら「木曜日」をおすすめしたい
何を、どこまで、予約すべきか?
今年は全国旅行支援の期間と紅葉の期間と重なったため、特に夜のご飯の予約が取れませんでした(2週間前からの動き出しでも予約10件以上断られました😭)
この傾向は来年以降も続きそう。11月の京都を楽しむならば1ヶ月前くらいからの準備がおすすめ
夜の紅葉見学も事前予約が必須。JRなどが出している旅行プランなどを申し込むと混雑なしで事前入場ができたりするのでおすすめ!
もちろん夜の紅葉も綺麗なのだが、意外と穴場なのは朝とのこと。私達は花より男子然として毎朝朝食を嗜んでいたが、同時期に京都を巡っていた知人は朝6時段階では清水寺ですらガラガラだったそう
JR東日本のツアーで行ける特別拝観(一例です。もっとある)
ワーケーション編
私たちは「コモンルーム四条烏丸」(3時間利用 ¥1,100、1日利用(~18時)¥1,650)というコワークを利用
比較的早い時間からやっていてドロップインもできたため
初回は「アンケートに回答すると次回が無料になる」というのがあるので、これを使うと、2日ワーケーションするととても安価に使えるというハックを(戦略的にではなく事後的に)使うことに成功!
最終日は京都駅構内およびその近辺でカフェを探したが、平日にも関わらず大混雑で列をなしていただったため、ワーケーションするならきちんとコワークでやるか、とりあえず京都駅から離れたほうが良さそう
ちなみに東海道・山陽新幹線「のぞみ」7号車がテレワーク用の「S Work車両」になっているのだが、ここはほぼほぼネットワークが切れることなく仕事に集中できる環境だったため、こちらに乗ってしまうほうが意外と良いのかもしれない
宿編
今回は「Hotel Pagong with M's」(最寄り駅は四条大宮駅)に宿泊
2人でお部屋で朝食をとることが多かったので、朝食を置けるような少しおしゃれなテーブルと2人で座れるソファ、お湯を沸かすスポット、可愛いマグカップがあったのは良かった!
M's系列は京都の各所にあり、いずれも便利に使える立地でおすすめ
ビジネスホテル、というよりは観光客向けっぽいなのも良かった
大浴場ありのホテルは少なく、かつ高いが、周囲に銭湯が多く存在していたため、大浴場はなくてもしのげる印象
京都はパンの美味しいお店が多いため、次回はリベークできるトースター、もしくは電子レンジのあるホテルに宿泊したい!
銭湯編
行った銭湯は以下。
四条大宮駅近く。電気風呂、深風呂、エステバス、浅風呂、ジェット風呂がずらり!温度はちょうどよい〜やや熱いくらいで入りやすく、関東の銭湯と比較してお風呂の種類が多くてびっくり(その分1個1個のお風呂の大きさは小さめかもしれない)。電気風呂大好きなので嬉しかった!
京都の銭湯は基本水風呂とサウナのセットも完備されているのかしら…関東はサウナが有料のケースが多いのでそこもびっくり。水風呂は比較的温度高めだったと思うけど、水が循環していて体感は冷たい寄り
脱衣所は男女の間仕切りがかなり甘くて手前で脱いだら普通に見えるやんwwwとなったので、抵抗感ある人は空いている時間に、奥のほうで着替えたほうが良いかも
これはどちらかというと二条城前駅のほうが近いかも。
「トロン温泉」という、トロン浴素を泉源とした「かけ流しの天然温泉」に極めて近い人工温泉(らしく、めちゃくちゃ効能がある、ということが壁に書いてあった笑)。
遠赤外線サウナが温度がやや低め?でおばちゃんたちがサウナでずっと談笑していた。会話のテーマは「お正月の買い出しどこでするか」。関東では見たことない光景…
打たせのある掛け流しの水風呂があり、めちゃくちゃ気持ち良い!おばちゃんたちが入り方とかを教えてくれた。これも関東では見たことない光景。
全体的に清潔感やスタッフの方の感じも含め、こちらの方が温かく、体験としては良かったかなぁ。リピしたい!
考察:旅行先で銭湯を使う際に気をつけること
今回はお酒をめちゃくちゃ飲んだ日以外では2件の銭湯に行けたが、割と閉店時間が早い(私の滞在していた四条大宮近辺では一番遅くて「トロン温泉 稲荷」23時まで)ので、ホテルに併設しているのを使うのとは雰囲気が違うと心得たほうが良さそう
いやむしろ「ホテルの近くに銭湯があるか」を選定尺度にしてもいいのではないかとも思う。徒歩10分以上のところは結構行くのがしんどい(行くのが、というよりも湯冷めしちゃう距離だとたいへん…!)
あと、京都は基本朝風呂がないのでそこだけ覚悟しておいたほうが良さそう(昔京都タワーにあったんですが、いまは閉業してしまい、本当に朝風呂できる場所はないです…)
旅のまとめ:「定期的に立ち寄れる場所」の要件とは
これまで色々なところを旅行してきたけど、「その土地が好きになるか」は「いかにその土地に思い入れるか」であり、それは私の場合、多くの場合「人に紐づく」ことが分かりました。そして、思い入れを持つためには「事前にある程度コンテクストの分かっている人」との対面が必要でありそうだ、ということも。
ただ、私はコミュニケーションの特性上「現地にその場で何も知らない人と友達になる」というのが本当に苦手(付き合いをする以上、継続的にしたいと思うとライトな付き合いは難しいと感じるし、初対面で思考のバックグラウンドまで理解することは本当に難しい)なので、事前に(オンライン・オフライン関係なく)見知っている人が住んでいたり、移住していたりしていることのほうが重要であるということにも気づきました。
京都について言うと、今まで京都は「観光地」であり、思い入れる要素や人がなかったことから、「修学旅行の延長線」「パンが美味しいエリア」「異国情緒」「京大の人がいるところ」くらいにしか捉えられていませんでした。ただ、最近はそれ(周囲の移住など)が進んできていて、かつ、自分の配偶者が京都で大学時代を過ごしていたことから、京都に思い入れる素地ができているなとも感じています。
その意味で、神奈川出身、神奈川育ちで首都圏に近い生活を送り続けてきた自分でも思いを馳せやすく、また、京都はいま住んでいる鎌倉と近い文化的な土壌もあることから「宮古島」「富山」以来の「定期的に立ち寄れる場所」になるかもしれないと感じられたことは、今回の旅の一番大きな収穫で、また2023年も、紅葉の時期でなくても、きっとどこかで、またこの地を訪れよう、と思ったのでした。
〜第1部・完〜
このあともお楽しみに!
終わりに
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UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。