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【新人編集者 座談会】大人、青春、溺愛…好きなBLをガチトーク!

こんにちは! CLLENN公式noteです。

現在、100名のデジタルマンガ編集者を大募集中のCLLENN。

今回は、CLLENNに入社1年目の新人編集者3人が、BLについてガチトーク! 座談会形式で、好きなBLの設定やシチュエーションのほか、新人編集者のインプット方法や目標としている編集者像についても熱量たっぷりにお話いただきました。

<プロフィール>

Iさん(乙女チックチーム)入社年/2022年
中学2年生に友人の影響で二次創作BLを読み始める。初めて買った商業BLマンガは『その唇をひらけ』(著:三池ろむこ)。新卒でBL出版社へ。コンテンツの進行管理やIPに携わった後、編集部へ配属。転職後は校閲者になり、様々な書籍に触れる中で「編集者に戻りたい」という思いが募り、CLLENNへ入社。

Mさん(spicomiチーム)入社年/2022年
学生時代に某SF時代劇少年マンガの二次創作BLを読み始める。新卒から約4年程物流系の企業に勤めた後、カナダへ語学留学。約2年の留学期間を経て、漠然と憧れを抱いていた編集者の道に進むためCLLENNへ入社。

Yさん(spicomiチーム)入社年/2022年
学生時代に某SFロボットアニメの二次創作BLを読み始め、友人の影響で商業BLにも触れる。新卒でテレビ業界に入社。その後、ゲーム会社へ転職し、グッズの企画やECサイトの運営に従事。転職を考えていた中、学歴面で諦めていた編集者の求人を見かけ、CLLENNへ入社。


好きなBLの設定・シチュエーション

M:大学生以上の社会人など大人同士のカップリングが好きです。両片思いやケンカップルの2人がいろいろあって最終的に付き合う展開は最高!

Y:私は青春が好きなんですよね。青春のキラキラを瓶詰にしたい! そして、障害があっても必ずハッピーエンドと決まっているような、あけすけなほどお互い好き同士がいいですね。サブキャラも含めて幸せになってほしい。コンビ厨なので相方、相棒、親友など「この人がいないとダメ」という関係性だと最高です。

I:私は、昔から溺愛攻め×未亡人受けが好きなんです。一人で何でもできるけど少し孤独を感じている美人な受けを、明るくて器の広い攻めがとにかく溺愛する。それだけを主食に生きていた時期もありました(笑)。あと、一時期はノンケ攻め×ゲイ受けも好きでした。

M:ノンケ攻めが同性に惹かれて「なんでこいつのこと好きになったんだろう」と戸惑っているのがいいんですよね……。

I:受けが「俺なんかを好きになっても幸せになれない」と葛藤している姿も良くて、何度でも来てほしい展開です。
また、エッチシーンはなんぼあってもいいと思っています(笑)。ストーリー重視の自分もいるのですが、エロメインの作品はとことんエロくしてほしい。特に、体を描くのがお上手な先生の裸体は無限に見たいです。

M:私はエッチシーンがないストーリー重視の作品も大好きなのですが、エッチシーンのある作品も読みたい時があって。例えるなら、甘いものとしょっぱいものを交互に食べる感覚です(笑)。
エッチな作品を読むなら、激しいエッチシーンがある作品が好き。受けに対する攻めからの執着や愛が伝わるような気がするんですよね。

Y:その時のテンションによってストーリー重視なのかエロ重視なのか変わりますよね。ちなみに私は、エッチシーンで攻めが受けの腰を抑えている時の手がめちゃめちゃ好きです。支えている手に力が入っているとすごく良い……。

I:そういう描写が映えるのがBLならではの良さだと思いませんか? 男性同士だから、ある程度は力強く掴んでも耐えられる体の丈夫さがあると思っていて。本能的に交わっているところによりエロさを感じます。

一同:分かる……!

新人BLマンガ編集者のインプット方法

I:前職で編集者をやっていた時は、2つありました。1つ目はPixiv、2つ目は書店です。まずPixivですが、ここで流行った設定が商業に入る流れがあるんですよ。例えば、オメガバース。海外の二次創作で流行った設定がPixivに流入してきたことで、商業BL作品に取り入れられました。なので、ランキングで流行っている設定を見ると勉強になります。

1つ目がBL的な流行をインプットする方法だとすると、2つ目は商業的な流行をインプットする方法です。一時期はジャンル問わず書店に行って新刊棚に平積みされている作品をすべて買っていました。また最近は、紙より電子の方が尖った作品を取り入れやすい傾向があるので、電子をメインにしているBLレーベルさんの新作を読んで、これから流行りそうな設定や新しい設定をインプットしています。

Y:Pixivに加えて、Twitterも参考にしていて。作品をTwitterにアップしている人もかなり多いので、いろんな方の作品を見るようにしています。また、マンガ編集者ですが、小説を読むことが趣味というのもあり、小説作品での流行を気にすることもありますね。

M:とても勉強になります。私は好きな設定の作品を中心に読んでしまうので、なかなか新しい情報をインプットできていないのが自分の課題だと感じていて。苦手な設定も含めて、できる限りBL情報サイトや電子書籍サイトのランキング上位にある作品は積極的に読むようにはしています。

I:たしかに萌えどころが分からないシチュエーションを理解するのって難しいですよね……。なので、私はそういうシチュエーションが好きな先生からひたすら話を聞くようにしています。「どこに萌えているんですか?」と素直に聞いて、引き出しを増やしていく感じです。

Y:私は、自分に刺さらない設定こそ、冷静に客観的に分析できるなと思っているんですよ。好きなものって「萌える!」「尊い!」「とにかくいい!」と逆に言語化できないことが多くて(笑)。刺さらない設定ほど言語化して、刺さるように変換できないかを考えることはあります。

目標のBLマンガ編集者像

I:作家さんの描きたいもの・伝えたいことを引き出した上で、それを多くの方に届くように・好きになってもらえるようにお手伝いをする編集者でいたいと以前から強く思っています。編集者にとって一番大切なのは作家さんと読者さんだと考えているので……!

M:作家さんが最後まで作品を描き続けることができるような、モチベーションを上げていく役割を担える編集者になりたいですね。作家さんも十人十色なので、一人ひとりに合ったコミュニケーションを探りながらいろんな作家さんと接していけたらいいなと考えています。

Y:世に放っていない作品をつくっている時って、作家さんと担当編集者しか読んでいないので一番不安なのは作家さんなんですよね。編集者として俯瞰するのは大切だと思うのですが、最初に作品を読ませてもらった時には読者第一号の気持ちでどこが良かったポイントなのかをしっかり伝えられるような編集者になりたいです。

I:あと漠然とした夢みたいなものはいっぱいあって(笑)。1つは、アニメやドラマなどの映像化はもちろんですがドラマCDなど、メディアミックス展開できるような作品を作家さんと一緒につくりたいですね。もう1つは、中国語が得意なので中華圏や海外で描かれている作家さんをオファーしていけたらいいなと考えています。

M:それでいうと私も語学留学していたので、英語圏の作家さんをオファーしたいですね! また、CLLENNは電子書籍でエロに特化した作品を生み出しているので、エロ重視の作品を作家さんと一緒につくりたいです。とにかく多くの読者さんに読まれる作品づくりに携わりたいです。

Y:私は生き別れなのかというくらい性癖が合致する作家さんと、アイドルBL作品を一緒につくりたいなと思っています(笑)。

一緒に働きたいBLマンガ編集者

I:前職で編集者として働いていた頃から「私って普通の人で取り柄がない」と考えている人ほど、編集者は向いている仕事だと思っています。作家さんっていい意味ですごくこだわりを持っているので、一般的な読者の感覚を持っている人は多くの人に受け入れてもらえる形に変換できるはず。
「私はセンスがない」「BLがただ好きなだけ」と思っている人は読者の感覚が一番分かる存在だと思うので、そういう方に勇気を持って入ってきてもらえたら嬉しいです。

M:せっかく未経験者OKですしね。とにかくBLが好きであれば、スキルがなくても大丈夫だと思います。私も未経験者ですが、身にしみて感じています。

Y:好きじゃないと「研究しよう」「スキルを身につけよう」と思わないですからね。仕事って楽しいだけではなく嫌なこともたくさんあるからこそ、好きなものに触れられる仕事をした方がいいと思うんですよ。なので、BLが好きで編集者になりたいならぜひ応募してほしいですね。

M:一つあるとしたら作家さんを含めいろんな方と関わって仕事をしなければいけないから、相手の立場を考えて行動したりコミュニケーションを取れたりすることは大切かもしれません。一緒に切磋琢磨していきましょう!

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