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未経験から1年4か月で編集長に。タテヨミ漫画レーベル「GIGATOON」の編集長が考える「編集者に必要なもの」とは?

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今回は、未経験で入社し、タテヨミ漫画レーベル「GIGATOON」の編集長を務めているYさんに、編集者になった経緯やタテヨミ漫画編集者の役割などを聞きました。

Yさん(GS編集部 GIGATOONレーベル)
入社年/2022年
これまで手掛けた作品/「ソロ神官のVRMMO冒険記」「FISH Buzz」「淫蜂島」など
好きな作品、作風/男性向けファンタジー、復讐系

ゼロイチの仕事がしたい

――未経験からの入社とのことですが、なぜ、編集者に転身しようと?


前職は広告代理店でSNSプロモーションをしていました。プロモーションの仕事は、簡単にいえばすでに完成された「100」の製品を「101」にしていくプロセス。もちろん面白みややりがいも感じていましたが、だんだんと完全なる「0」の状態から「1」を生み出し作り上げる仕事にも興味が湧いてくるようになりました。

ちょうどそのタイミングで大手出版社のプロモーションに関わる機会があり、漫画編集者の方と一緒にお仕事をするなかで、編集の仕事に憧れを感じ、異業種からの転職を決意しました。

――入社後、研修などはありましたか?

はい。私が入社した時は、全10回の「育成講座」を受けるとともに、指定された課題図書でマンガ制作の基礎や編集論、シナリオづくりなどを学べる研修がありました。同時に「サブ編集」という形でいくつか担当を持って作品づくりに同席。編集の現場でフィードバックをもらったり、作品づくりのポイントを把握したりしながら担当作品が増えていき、現在に至ります。

――しっかりした研修体制があるのはありがたいですね。

未経験で入社したのですが、3ヶ月間の研修があったおかげで「わからないこと」の不安が解消されましたし、スムーズに実務を始めることができました。

まったく新しい表現にチャレンジできる「タテヨミ」

――Yさんの今の仕事内容を教えてください。

現在はタテヨミ漫画、いわゆるWEBTOONの編集業務を行いつつ、タテヨミレーベル『GIGATOON』の編集長もしています。

タテヨミ漫画はヨコヨミ(雑誌などの紙媒体に掲載される、従来の漫画)とは制作スタイルが大きく異なり、「分業制」で作られるため、漫画制作のように作家さんと最初から二人三脚で作っていくというケースが少ないといった特性があります。どちらかといえば「マーケティング」に近い手法で作る漫画のため、企画段階から作り方が大きく違うんです。

「読者は今、どんな漫画が読みたいか?」のリサーチから作品づくりが始まるので、前職でSNSマーケティングをしていたことが、少しは生かされているかもしれません。

――具体的にはどのように作品作りを進めるのでしょうか?

オリジナル作品の場合は「市場分析」→「企画方向性決め」→「企画立案」→「原作制作」→「作画」に大きく分かれており、編集担当は全てに関わることになります。ヨコヨミは1人の作家と二人三脚で制作していきますが、タテヨミ漫画は関わる人が多く、同時にある程度機械的に動くことも必要になってくるため、ヨコヨミよりもマルチタスクになりやすい傾向ですね。

――タテヨミ漫画の魅力とは、ずばりどのようなものだと思いますか?

漫画をよりマーケティング的な視点で作る面白さと、ヨコヨミにはない新しい表現を作っていける点かと思います。

それはつまり、いい意味で作家さんのアイデアに頼らずに「売れる作品を作る」が命題になること。比較的、編集中心の作品づくりだと思います。どちらかといえばプロデューサーのような立ち位置で作品をつくることができます。

表現については、まだタテヨミはヨコヨミほど表現を使いつくされていないのも魅力です。フォーマットが存在しないので、タテだから使える表現や、アニメのような臨場感のあるシーンなどを演出することができるんです。

編集の仕事は「熱量」がすべて

――編集者の仕事にはやりがいを感じていますか?

はい! 最初はただのアイデアや企画でしかなかったものが、「漫画」という形で仕上がったときや、それがリリースされて実際に世の中の反応が返ってくるときに、大きなやりがいを感じます。反対に、作品を生み出すことができなければほとんど「仕事をしていない」ことと同義なので、難しさもあります……。

それと、編集長をさせていただいているので、立場上、作品の「良し悪し」を判断する場面が多くあります。でも、何が面白いか? の感性は100人いれば100人で違います。それでも判断をしなければならないときに、非常に難しさを感じていますね。

――編集者は時間が不規則で忙しいイメージがありますが、実際はいかがですか?

編集は「チーム」で動く仕事ではなく、ほとんどが個人で動く仕事です。ですので業務は自身でコントロールすることになりますし、忙しくすることも、正直暇になることもできてしまいます。

転職してみて大きく感じているのは、編集の仕事は「熱量」が原動力だということ。「こんな作品をつくりたい!」「世の中を動かしたい!」「この作家さんを有名にしたい!」……なんでもいいですが、個人がどう動くか・なにを成し遂げたいかが全て。そこに強制力はありません。忙しくないといえば嘘になりますが、自分の行動に責任を持つことができるのであれば、働きやすい環境だと感じています。

――今、どのようなことを感じていますか?

ありがたいことに、入社して比較的短い期間で責任のある立場を任せていただき、裁量をもって仕事をさせていただいています。しかし、僕個人としても、会社を支えるようなコンテンツを数多く生み出すことはできていないのが現状です。

編集者として生きていくのであれば、ビッグなコンテンツを生み出して会社の人全員を食べさせていくレベルの活躍をしたいです。そのためにも、編集部としての土台づくり、作品の調達、人材の採用、すべてに自身の力を発揮できるようにレベルアップしていきたいと強く思っています。

――未経験から漫画編集者を目指す方に、メッセージをお願いします!

「漫画が好き」「夢がある」など、なんでも良いので、とにかく熱意がある方と一緒に働きたいですね。人に言ったら恥ずかしいと思われるような、でかい夢、熱い思いを持つ方の応募をお待ちしています。一緒に夢を叶えましょう!

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