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ビジョン、バリューを刷新しました!(MVVプロジェクトのご紹介)

こんにちは。ClipLine人事部です。
2013年に誕生したClipLine。
多店舗展開する大手サービス企業向けに、
動画を駆使したマネジメントSaaSを提供してきました。

起業してからがむしゃらに事業展開してきましたが、
創業から5年経った2018年、
社員全員が握れる旗印をつくろう!
ということで、全社員が参加して
ミッションをつくりました。
そのとき生まれたミッションがこちら👇

「できる」をふやす
このミッションをどのように作成したかは、
代表の高橋が👇の記事で語ってくれています。

そして、2023年は創業から10年目。
ミッション策定から4年が経ちました。
この間、事業内容は大きく進化し、
業績も組織も拡大してきました。

この流れをさらに加速させ、
2023年を大きな飛躍の年にすべく、
ミッションを再浸透させ、
同時にビジョンを策定し、
バリューもアップデートしよう!
ということになり、
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
プロジェクトが立ち上がりました。


2022年7月、全員参加型でMVVプロジェクトスタート

事業が急速に成長・進化していくなか、

ミッション「できるをふやす」を再理解して
 チーム力を高めよう
★いま現在の目指す姿として
 ビジョンを明確化、明文化しよう
★日々現場でもっと使えるバリュー
 アップデートしていこう

こういった目的でプロジェクトは立ち上がりました。

ただ、単に「MVVを刷新すればいい」だけでなく、
リモートワークで少し薄くなってしまった
「横のつながり」もより強固にしよう!という
チームビルディング的な目的も設定し、
全社員80名参加型プロジェクトにしました。

大きなプロセス(流れ)を以下のようにデザインしました。

MVVプロジェクトの全体像

今回こだわったのは、「全員参加型」でした。
これは代表である高橋のこだわり。
全員の力を合わせ、会社も事業も組織も創っていきたい。
そういった想いを背骨としながら、
6ヶ月に渡るMVVプロジェクトは始まりました。

①横のつながりを強化「自分語り」

ClipLineは、コロナ禍になってすぐさまオフィスを
手放し、オールリモートワークに移行しました。
この瞬時の判断が話題となり、テレビや雑誌にも
多数取り上げられました。
採用における強みにもなり、
多くの優秀な仲間が入社してくれました。

それから2年経ち、2022年4月時点では半数近くが
オールリモートワーク後の入社でした。
優秀な仲間が増えた一方、
コミュニケーション不足の問題も浮上していました。

仕事で高い成果を出すには、
人と人との関係性が重要になります。
信頼関係をベースにしっかりと議論でき、
新しい発想や行動を生み出していけるような
コミュニケーションが成果につながります。

そこに課題感を感じていたこともあり、
このプロジェクトでは社員同士の関係性を
より良いものにしていこうと決め、互いを
知り合うための対話の場を多く設定しました。

小さいころの自分は?趣味は?
好きなこと、嫌いなことは?
得意なこと、苦手なことは?
どういう会社で、どういう仕事をしてきたの?
何を大切にしてきたの?
これからどうしたい?どうなりたい?

こういった問いを立てて、何度もメンバーを
入れ替えながら、ZOOMと対面を交ぜた
ハイブリット方式の対話の場を展開しました。

今まで話したことのない人とできるだけ話ができるよう
部署を超えたチーム分けを意識して進めました。

②ミッション対話

その対話のなかで、以下のような問いを立てて
ミッションについても語り合いました。

ミッション「できるをふやす」とは、なんだと思う?
どう捉えている?いつも意識できている?使えている?

「できるをふやす」はシンプルな言葉がゆえ、捉え方も人それぞれ。
一人ひとりがどう捉えているかを知り合うことが目的でした。
そうやって、ミッションの意味の落し込みをしました。

③トップがビジョンを語る

5年後のClipLineのありたい姿。
代表の高橋がワード5枚くらいで
物語風にまとめてくれました。

こうなっていたい。
こういうことをしていたい。
こういう組織になっていたい。
こういった社会貢献も。
そして世界に。

想いを、夢を、言葉にまとめました。
そして、全社員に語りました。
このようにして、高橋の内にある想いを表出していきました。

④ビジョン対話

高橋の話を聴き、最初は戸惑う社員も少なくありませんでした。
それは、あまりに大きな構想であり、
現実とのGAPへの戸惑いだったのでしょう。
揺らぎが起きました。
ただ、揺らぎは進化に必要な過程。
乗り越えられたら、次の次元に上がれます。

そういった戸惑いを放置するのではなく、
感じたことをしっかり吐き出し、理解を深めるために、
聴いたビジョンについて語り合う時間を設けました。

その後も2週間くらいかけてGoogleドキュメント上で
全社員から質問を募り、高橋自ら丁寧に回答していきました。
疑問をなくす、理解を深める。
これはものすごく大切プロセス。

すると、構想に対する理解は深まっていきました。
そして今、ビジョン実現に向けた中期経営計画も策定しています。

ただ、社員の中からは
「物語風だと長いからもっとシンプルにしてほしい」
といったリクエストも出てきました。

そこで、ビジョンもシンプルな言葉にしようとなり、
そこもプロジェクトのターゲットとなりました。

⑤全社員でバリュー案作成

ミッションを再理解、ビジョンを共有したあと、
全社員が6-7名の12チームに分かれ、
約2カ月かけて、バリューを考えていきました。
何度も何度もZOOMや対面で集まり、
チームで議論を重ねていきました。

部署を超えてチーム編成したので、
いままで顔を知っていただけの関係から、
互いの人となりや価値観、目標を知り合い、
信頼関係が築かれていきました。
その成果は比較的早く現れ、
日々の仕事での連携も起き始めていきます。

各チームには、
「一度バリューを仮決めして、それを意識して2週間過ごしてください」
といったお題も出しました。
実際に「使える」バリューかどうか検証してもらうことが目的です。
トライアンドエラーを積み重ね各チームでバリューを仕上げていきました。

全12チームが思い思いの形態でバリューを表現!

⑥バリュー発表会

11月初旬、ZOOMにて全チームからバリュー案を発表しました。
各チームの発表はバラエティに富んでいて、
想像していた以上に素晴らしいアウトプットの連続でした。

「すべて大事!!!すべて取り入れたい!!!」

そんな想いがプロジェクトリードの私にも、
代表の高橋にも生まれました。

もっとも投票数の多かったチームのプレゼンのひとコマ

全チームの発表が終わった後、
全社員にアンケートを取って、熱量をチェックしました。

どれをよいと感じたのか?
どのあたりに共感したのか?

そういったインプットを大切にしながら、
バリューの絞り込み、統合をしていきました。

全チームの発表結果を受けて、社員が投票を行いました

⑦経営チームでビジョン明文化、バリュー検討

役員以上で行われる執行会議にて、
ビジョンの明文化、バリューの選定をしていきました。

せっかく全社員の想いを吸い上げてきたのですから、
経営チームの検討・決定プロセスは丁寧にデザインしました。

そのプロセスにおいて、以下の3点を大事にして進めました。

1.全チームの発表内容と
  アンケート投票結果を精査して、
  可能な限りみなさんが大事だと
  思っていることを抜けないように
  絞り込むこと

2.記憶に残りやすい、
  エッジの利いた表現を心掛けること

3.最後、Visionを実現するためには、
  という視点から漏れているものがあれば、
  役員の議論を通して追加すること

何度も何度も話し合いを重ね、
ビジョンとバリューをつくり込んでいきました。

ビジョンは60を超える候補があがり、
そこから選び、まとめあげるのは相当苦戦しました。
経営チームの議論は白熱し、決められない時間が過ぎていきます。

バリューも何度もアンケートを取りながら、
多くに人が共感でき、「日々の仕事で使えそうか」
をチェックしながら、議論を積み重ねました。

そういった葛藤プロセスを乗り越え、
経営チームでビジョンとバリューを決定しました。

ビジョン・バリュー発表前に社員に共有したスライド

⑧ビジョン・バリュー発表

ここまで読んでくださった皆さん、お待たせしました。
いよいよビジョンとバリューのお披露目になります。

12月初旬、全社員総会にてビジョンとバリューを発表しました。
代表の高橋から、全員に発表を行いました。

新ビジョンと新バリューの発表をする高橋

まずは、ビジョンはこちらです。

<VISION>
世界のサービスの進化をテクノロジーで実現する
Evolutionize services around the world through technology

全世界で全産業のサービス化が進む中、
サービス自体も日々、大きく進化しています。
一方で、AIやメタバースの想像を越える進化は、
ヒトに残される仕事は何か?という
根源的な問いを現実のものとしています。
我々は、ヒトの手によるサービスを、
テクノロジーを駆使して進化させていきます。

世界を目指すこと、
サービスの進化に貢献すること、
テクノロジーを駆使すること。

このあたりを明確化させました。
これまで、結果としては行っていたことですが、
それを「目指すもの」として再定義。
力強い意志とメッセージが込められたものになりました。

そして今回、ミッションの意味の再定義と英語化も行いました。

<MISSION>
できるをふやす
Increase "What You Can Do"

ClipLineは、サービスが提供される現場と
それを支える本部の人々の「できる」を
ふやし続けます。
そして、「できる」がふえたときに得られる
幸福感を世界中に広げていきます。

できるがふえたら、働く人たちは嬉しくなる。
そのサービスを受けたお客様も笑顔になる。
その連鎖を生み出していく。
それがClipLineの使命、存在意義。

私たちの事業は、世界中に幸福感を広げていくこと。
これを明文化することで、ミッションも進化したと感じました。
すごく素敵な内容に仕上がり、プロジェクトリードとしては大満足です。

そして最後が、バリュー。
少し量は多めですが、
「日常で使える」ことを重視して
以下の10個に決まりました。

<VALUE>
<<価値観>>
① Integrity      誠実さ

② Ownership     ジブンごと
③ Empathy      共鳴
<<行動規範>>
① Focus on the issue 課題を絞り込む 

② Think big     大きく考える
③ Quick & Dirty  まずはやってみる
④ Fact driven    事実に立ち返る
⑤ Move forward   前に進める
⑥ Be productive   超生産的
⑦ Have fun!        楽しもう!

新ビジョンと新バリュー発表後、質問する社員とそれに回答する高橋
プロジェクトリーダーの與良(よら)からも決定プロセスや想いについてお伝えしました

バリューが決まってから、様々なミーティングで
バリューの言葉が飛び交い始めています。
さらには、社員が主体的にSlackでバリュースタンプを
作ったりしています。

遊び心を持ちながら、こんなスタンプを作る社員が現れたり!

Ownership(ジブンごと)として動く人が
出始めていることに、嬉しさ、喜びを感じています。

今後は、さらにバリューを現場に落とし込むフェーズ。
人事評価や採用プロセスへの反映は必須ですが、
それ以外にも社内浸透化のためのツール作成など、
全員のアイデアを結集しながらバリューを体現し、
企業文化を醸成していきたいと思います。

事業が強くて組織も強い。
そうなるためには、まずは
自分たちの「できるをふやす」から。

ステキな仲間も募集しておりますので、
ClipLineが気になる方は気軽にご連絡ください。