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過去の記憶を一旦フラットにしてみる

以前の記憶が、バイアスとなってしまっていることがある。

たまたまご機嫌斜めなときに会ってしまっただけのひとにたいして「感じ悪い」という印象だけが残っていたり、お店で提供された調理法がちょっと口にあわなかっただけで、苦手な食べものと思い込んでしまったり、意気揚々と取り組んだものがうまくいかず、そのあと挑戦するのが怖くなったりといった経験は、きっとわたしだけではないはすだ。

何年ぶりだろうか。遠いかなたに忘れ去っていたボジョレーヌーボーを飲む機会を得た。

「先日のおもてなしがうれしくて、ぜひ今年のボジョレーヌーボーを贈らせてくださいね」と連絡をもらったのが11月の半ば。

Instagramでつながった犬友さんが「JAL国際線ファーストクラス、ラウンジで20年以上愛され続けている四つ星ワイナリーのピエール・フェローのボジョレー🍷よ」といって、わたしのために手配してくださったのだ。

届いたその日に飲んでみた。そしてびっくりした。

さいごにボジョレーヌーボーを飲んだときの「値段のわりにアレかな・・・」という記憶がずっと残ったまま時が過ぎていたから、ひと口飲んでそのおいしさに驚いてしまった。

造り手やその年のぶどうの状態にもよるのだろうが、過去の印象を引きずったまま”飲まず嫌い”のようなものになっていた自分を呪いたい。
前はこうだった、ああだったといって、いろいろ理由をつけてネガティブにとらえてしまうときがときどきあるのもよろしくないなと、同時に思ってもいた。

一旦フラットに。

すべての事柄をそうやってみれたら、どんなにいいだろう。

「ボクはいつでもふらっと」



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