ABEMA Prime出演裏話【第3部】夫とポスト真実を語る。夫最高って話!

こんばんは。
私が住んでいるところは最近涼しくて快適です。お気に入りの秋服を着られて、それがすごく嬉しいです。みなさんは好きな服、着てますか?

長くなりましたが、
ABEMA出演裏話のクランクアップです。笑

目次なしで、たらんたらんと書きました。

過去最高に結婚関連の記述が無いです。笑
読み飛ばしがおすすめです。

出演してみて、書いてみてわかったのは、
やっぱり私は夫が大好きだということです。

それでは。

ABEMA Prime出演裏話

【第3部】最終回!

夫とポスト真実を語る。夫最高って話!



突然だが、私はなぜか昔から道端で知らない人に話しかけられやすい。

あるときは知らないおばあさんから「あなた首相になりなさい」と言われたり、
またあるときは「もう全てが嫌になった」と若い女性から嘆かれたり、
「俺の息子はずっと浪人してる、金がかかる、俺は娘が欲しかった」とおじさんから相談されたり、
「あなたの鞄は、よつだたみ編みよ」とゴージャスなおばさまから言われたり、
「付き合わない?」とアル中のおじさんに告白されたり、
「またやらかしたもう家に帰れない」と言うアル中のお姉さんを交番まで届けたり、
イスラエル人に「この靴のヨーロッパサイズを教えてほしい」と頼まれたり、
本当にたどり着くか不安だからとイタリア人のマダムグループに電車で3駅先の目的地まで付き合わされたり(電車賃出してくれた)、
ついこの前はエリックに「ハナシテミタカッタ」と言われたりしている。

全員、初めて、しかも道で会った人たちである。話を盛ってなどいない。実話。

やっぱり、

私が暇そうにしていて(母談)、
なんとなく聞いてくれそうみたいな感じ(友人A談)で、
ただ歩いているだけでニュースがある人生を送っている(友人B談)

から、なんだろうか。

私には何かこっち系の天職があるのではないかと考えることがある。占いは行っていない。まだ見ぬ未来に期待だけはしておこう。

そんなこんななので、
上記はともかく、結構めんどくさいのにも当たったりする。

めんどくさい度ぶっちぎりで1位なのは、
陰謀論支持者系。笑

皆さんは、陰謀論を盲目的に信じている人と、直接話をしたことがあるだろうか。
ネトウヨと、話したことがありますか。

世の中色々な方がいらっしゃいます。色々な考えがあります。色々な状況の方がいらっしゃいます。否定はしません。
でも、のんびり物思いにふけっているときに急に来られると、さらになかなか距離をとれないと、めんどくさいんです。

と言いつつ、世の中の人間のデータ収集的な観点から、私の好奇心はそそられるのもまた事実。

私が話した限りだと、彼らは1ミリの隙もないような、彼らにとって完璧な身なりをしていて、
0か100か、というより、虚像を100まで持っていってしまうような癖(へき)とエネルギーがあり、
点と点を作話で繋いでしまう、夢と魔法の某国もビックリなイマジネーション能力があり、
とにかく自分の非を一切認めない傾向がある。

まず、あんなに簡単に信じてしまうのがすごい。
次に、あんなに少ない情報であんなに妄想が膨らんで拡大解釈してしまうのがすごい。
最後に、あんなに必死なのがヤバい。

私は高みの見物をしていた。

けれど、今回、ABEMA出演で、
本当に少しだけ、情報を発信する側と関わってみて、
私が出ている動画のコメント欄がちょっとだけ盛り上がったところを見て、
ふと思ったのだ。

あれ?

なんでこんなに想定内のコメントなんだ?
なんでこんなに簡単に信じさせてしまって、
なんでこんなに少ない情報でこんなに妄想を膨らませて拡大解釈をさせてしまって、
なんでこんなに必死にさせてしまっているんだ?


私は、放送で嘘は言っていない。
テレビを作る側はじめ、メディアに対しての敬意、期待、畏怖は変わらずだ。
もちろんたくさんのポジティブな意見に、とてもとても報われた。

だけど、正直、

放送に対する、
ネガティブなリアクションが、

“思っていた通り”すぎる。
意外性ゼロ。
なぜこんなに、広がりがない?

これ、私は、もし情報を受け取る立場だったら、
もし、自分が未完成婚じゃなかったら、
やっぱり情報発信側の想定内の反応を必死にコメントしていたんだろうか。

私は、果たして、今、大丈夫なんだろうか。



……そう思ったらなんだか、ゾワッと……そっちの方向に怖くなった……。


いや、本の受け売りみたいなことをnoteに書き殴っている時点でダメな気がする!!笑

でも、ダメならダメなりにダメだと認識するゆとりを持とうじゃないか!!笑

私は学んだはずだ、道で。
高みの見物をしていたはずだ、陰謀論支持者と話して。

なのに、
わかっていたつもりだったんだよな、と、
自分のABEMA出演動画に負の感情を露にする人々のコメントを見て、尚更、学んだ。



「ポスト真実(ポスト・トゥルース)」という言葉がある。

ポスト・トゥルース(post-truth)とは、世論形成という点で、個人の感情や信念の方が、客観的事実よりも人々の意見に影響力を持つ状況を意味する言葉である。

上記URLより引用

真実そのものよりも、感情が勝る、ということらしい。
これを具現化してしまっているのが、今のネットだと思っている。

例えば、法律的な本質は民事レベルのことでも、
その情報がネットに渡り、人の感情が表現されることで、刑事罰より重い社会的制裁を受けるといった環境は既に用意されてしまっている。

『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』 (光文社新書)


日本だったら不当解雇で逆に裁判になりそうな例もあって、かなり極端ではある&ちょっと古いけど、以前読んで面白かった本。

私にも、ネットの世界にのめり込んでいた時期がある。もう15年くらい前になるか。外には居場所があるけど、家に居づらい、みたいな絶賛思春期で、家にいるときはほぼPCとガラケーに食らいついていた。その頃は、ブログ全盛期、掲示板全盛期だった。「ネットの出会い=危ない」みたいなイメージがあって、今よりもネットで知り合った人と実際に会うハードルがものすごく高かった。

その頃を自分なりに振り返ってみると、ネットにあるのは、ほぼ信じられない情報、が、前提だった気がする。その「ウソかホントかわからないけど、ホントだったら面白い」みたいな感じとか、だからこその良くも悪くも「雑な文化」みたいなのが、個人的には面白かった覚えがある。

けれど、今って、例えば愉快犯が雑に流した情報だとしても、ピュアな人が血眼になって飛び付く“命からがら組”と、マジで何も考えていない“伝書鳩&風見鶏組”が、一緒になって拡散してる、みたいな感じがする。それで、感情が強いものが雪だるま式に増えて、大きな声のように見え、「真実以上の真実」だと思い込みやすい環境がある。

こりゃあ、詐欺とか誹謗中傷とかなくならないわな……なんて思っている。

私もなんやかんやでnoteに夢中になっているが(笑)、管理しきれる自信がないので、note以外のプラットホームは遠慮したいところだ……。


ABEMAの出演依頼がきたとき、出ても問題ないか、どのくらい話すか夫に相談しながら過ごした。

夫「いいなー、そういうの。
  俺も何かSNSとかやろうかな」
 「爪痕残してきてねー。」
 「そして収入アップを目指すんだ……」

みたいなノリで許してくれた夫。
感謝してもしきれない。ありがとう。

と同時に、

「何かあってからでは本当に遅いから、
本当に心配だから、できるだけ身バレを防いで出てくれ」

と、念を押された。
とりあえず声は変える、ということが決まり。

私「何着て出よう……」
夫「着物でしょ、そこは」

という矛盾した会話を繰り広げ、採用されたのは普段絶対に着ない学生時代の服たち。彼らには有終の美を飾ってもらえたに違いない。ありがとう。

そして、夫よ、私は本当に甘く考えていた。

あのとき身バレ防げって言ってくれて、本当に良かった。だって、ただのヤバい奴の量がまあまあだったから。本当にありがとう。
はー、良かった。

私「ポスト真実って、このことなんだよね」

夫「うん。かわいそうだけど、機械の下に生きているってこういうことなんだよね」

脳を、半導体にジャックされたくない……
そんなことまで語らう。

『スマホ脳』(新潮新書)


ちょっと前の話題書を読み直したり。

……どんな夫婦だよ。笑

でも、こういうのを投げて深く話せる相手は、そうそういないんだよなあ、なんて考えて、

やっぱり、夫は私にとって最高の結婚相手なんだよなあ、に、たどり着く。

はあ、夫よ、大好きだ!きゃー!笑
(なんかすみません笑)



あ、そうだ、現在に至るまでハマっているこのシリーズ。

『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 』(黒蜜コミックス)


とても面白いですこれ。

今を生きる方々にぜひおすすめしたい。
お子さんがいらっしゃる方にもぜひおすすめしたい。

ネットは、10年後、20年後、どうなっているのかな。楽しみ!

今、不幸を極めてしまって、抜け出せなくて、ネットしか居場所がなくて、幸せな世界が良さそうって思えなくて、誰からもありのままの自分を受け入れてもらえないとどこかで悲しんでいる人がいたら、
どうか、どうか、その先に少しでも光があってほしいと、私は祈るばかりです。

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