うつを告白→後悔→安心→どん底

前回、上司へ体調が悪いこと、鬱と診断されたことを打ち明け、それに対する上司の反応などを記事にしました。

上司へうつを告白後の仕事


上司へ言った後3日間ほどは、「早く帰れよー」と気を遣ってもらっていました。ですが、営業職というのは事務員さんや他の社員とのコミュニケーションが不可欠な仕事です。上司だけが、鬱のことを知っていても周りの社員は知ったことではないので、「なんでお前はこんなに早く帰るんだ」「最近、会社にも遅くきて、仕事はこっちに任せて早く帰りやがって」
そのような圧を日に日に感じるようになりました。
この頃から余計に仕事にまつわる色んなコミュニケーションに負担を感じるようになりました。
この時の私は、「あぁ・・やっぱり鬱なんて言わなければ良かった・・」と本気で思いました。
結局仕事が今まで以上にやりにくくなるだけだ、と思った通りになってしまったのです。

先輩へうつを告白

上司に言ったことで逆に仕事がしづらくなり、私は限界を迎えていました。 そこで、仲の良い営業の先輩へもうつを打ち明けることにしました。 この先輩は非常に面倒見の言い方で、プライベートでも仲良くしていた人でした。 これを読んでいただいている方の中には、”上司より先にその先輩に相談しろよ”と思うかもしれません。
ですが、私の体験的に”身近な人ほど言いづらくなってしまう”
そんな感情をずっと持っていました。

その先輩は泣いて、私の話を聞いてくれました。
ようやくちゃんと人に伝えることができたという安心感をこの時感じたことを覚えています。
その先輩は上司に休ませるように言うと言ってくれ、これでようやく解放されると感じました。
こうして振り返っていると、人に任せないで自分で直接上司に休ませてほしいと言えば良かったのにと思いますが、鬱のひどい時はほんとにこれが言えないんです。頭の中がごちゃごちゃになっていて、心の中では分かっていることでも口に出てこない。こんな状態でした。
だからこそ、信頼をおける人に相談することが一番良いことなのだと今となってはそう思います。

安心も束の間

先輩へも話ができて、これで少しは楽になるかなと思ってました。
ですが、現実は、病気は厳しいなと思います。
話した次の日の朝
電車で通勤しているのですが、ふと
「このまま飛び込んだら」
「でも家族に迷惑かける」
「でも楽になれるのか」
そんな考えが頭によぎりました。
まずいと思い、とにかく身体に力を入れて、ホームからからを動かさないようにしました。
自分でもそんなことを思うのだと恐怖心を抱きました。でも本当にその一瞬は楽になれるのかもと思ってしまったのです。
それから、毎日のように朝通勤する時に同じような思考を繰り返しするようになっていました。
なので、電車の来る時間のギリギリにホームへ行くことに決めました。
ホームで10分待ったりすると本当に危ないと思ったからです。
電車が到着してから急いで車両に入るようにしていました。

大きな仕事の依頼が来る

体調もピークで悪い中、相変わらず営業成績は良好でした。
というのも、とにかく効率的に仕組み化して自分が動かなくても数字が出せる仕掛けを体調が悪くなるくらいからしていました。
その甲斐もあって大口の案件の依頼が来ました。この仕事は仕事を始めた頃から構想を練っていて、ある種の夢のような話でした。
先方からも私の提案力や日々の営業活動で信頼を頂いて競合もいる中で全面的に任せていただけることになったのです。
この時は本当に嬉しかったです。うつ病になっても仕事を頑張りたい、これまでの努力を形にしたいという思いが強かったので、報われたような気分でした。
意気揚々と上司へこの依頼の件を報告。

すると・・・

上司「あー、それダメ。断れ。」
私「は?何でですか?」
上司「取引が大きくなりすぎてリスクが大きすぎる」
私「何のために仕事をしてるんですか?」
上司「ダメなものはダメ」

泣く泣く断ることに。もう仕事をやる意味が見出せなくなりました。
体調もモチベーションもどん底になり、もう休むことを決心することにしました。
次回は、休職が決まってからのことを書きたいと思います。




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