休職前後のリアルなやり取り

前回までは上司へうつ病の診断を伝えた後の苦しさなどについて記事にしました。
今回は、ようやく休職する前後のことについて書きたいと思います。

嘘をつきながら休職を迎える

体調とモチベーションが最低まで下がり、
流石に上司にも直接「休ませてください』と伝えました。
上司もようやく調整してくれることに。
休職するために書類を書いて上司に提出し、休職日が改めて決定します。
(前回までの休職日の決定は口頭ベースで、じゃあいつから休めよと言った感じでした。からなず書面で休職の手続きをしないと私みたいになるかもしれません)
これでようやく。。。。

とここでもうまくいきませんでした。

上司から会社のメンバーには休むまで言わないと言われたのです。つまり、同僚は私が休職開始日に初めて私が休むことを知るわけです。
案の定、休職開始後の予定の話やお願いされる仕事もあり、黙ったまま仕事をすることになりました。

毎日、同僚に嘘の予定の約束をしながら仕事していました。
同僚「〇〇さん(私)この書類いつまでにできる?」
私「。。。来週までには、、」
同僚「えー、もう少し早くできない?」
私「(普通に考えて、休職前にできる量じゃない・・・でもやるしかない)わかりました。明後日までに終えます。」
同僚「え?そんな急がなくてもいいよ。でもそれだと助かるわ!」

こんな感じで休職前はこれまでにないくらい仕事の量をこなさなければいけませんでした。身体、心、頭、同僚への申し訳なさ、でも休めるというゴール、もういろんな感情が溢れていました。

休職前日の驚きの一言

そんなこんながありようやく休職前最終出勤日。これが終われば。。。
そんな日に午前中に上司から驚きの一言が。
上司「明日からやな。」
私「はい、ご迷惑おかけします」
上司「いやー、ちょっとごめんなんやけど、休職届がうまく会社に伝わってないらしいんやわ」
私「???」
上司「いやー、俺も今日知ったんやけど、だから手続き的に明日からは無理やわ」
私「いや。。流石に体調が。。。」
上司「あー、わかる、わかる。まあだから明日から欠勤扱いってことにしとくわ」
私「?いやそれだと・・・」


上司を怯ませる一言


会社員的には、休職して休むことと、欠勤扱いになることだとこれまで働いてきた分のボーナスにも影響がでることはわかっていたので、素直にわかりましたとはいきませんでした。
私「いや、それは困ります。ちゃんと期日までに私は提出しています」
上司「お前が勝手に自分の都合では休みたいって言ってんのに何言っとんのや」
私「埒が開かないので、本部にいいます」
上司「・・・・あーわかった。どうにかするわ。」

ここで察しました。上司が会社に書類を提出していなかったようです。これまでの上司の対応をみて、わかりました。
自分の部下で休職者が出ると自分の評価が落ちるから休ませたくない、大きな案件があってもリスクが大きすぎると自分の責任になる可能性があるから断る。そんな感じだと思います。
今思うと、確かに大企業で管理職になるまでにいろんなことがあった中で、それを崩したくない上司というのも理解はできます。(人間的にはありえないけれど)
会社の規模にもよるのでしょうが、ある程度の組織で働いている方であれば、目の前の上司があまり動いてくれないのであれば、すぐに本部に言ったほうがいいと思います。(経験的にこれが一番上司が怯むやつです)

始まった休職生活

そしてようやく休職が始まりました。一見休みというと良いイメージがあると思いますが、初めの1ヶ月は本当に地獄のような日々でした。
とにかく寝れない、起き上がれない、食欲も、気力も何もかもない状態でした。
仕事の時は無理やりにでもやっていましたが、休みとなると本当に何のやる気も起きませんでした。毎日ベッドの上で目を覚まし、お風呂と妻と食べる夕飯以外はベッド上にいる。そんな生活でした。
このまま俺の人生はどうなるんだろう?
考えれば考えるだけマイナスな方向に行ってしまいました。

妻は日中仕事に行っており、私を家に一人にしておくことを心配していました。仕事から帰って、家に入っても電気もついておらず、反応もなし。
最悪のことを考えながら毎日家に帰ってきていたそうです。
実際に、妻が帰ってきた時に枕元に紐を置いてあり、号泣されたことだけは覚えています。
記憶が曖昧なので、自分が本当にそうしようとしていたのかまで覚えていませんが、妻は家の中にあるあらゆる道具を隠して仕事に言っていたようです。申し訳なさとありがたさと自分の情けなさ、惨めさに毎日押しつぶされていました。

ここまでかなりマイナスなことばかりでしたが、休職してしばらく経つと体調も戻ってきました。次回は回復に向けた話をしようと思います。




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