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勉強への3パターンの動機


勉強への3パターンの動機

私の塾では小学生から高校生まで、さまざまな生徒さんが来てくれています。学ぶことが好きで、呼吸するよう学びを深めている子もいれば、勉強の「べ」の字も聞きたくないという大の勉強嫌いな子まで、さまざまです。
そんなさまざまな生徒さんを見ていると、勉強への動機が3パターンに分けられていることに気づいたので、今回ご紹介します。

①義務感による勉強

まず、義務感による勉強です。

義務感による勉強は、取っかかりとしては良いですが、どこかで無理がきます。

課題や定期試験や受験など、やらなければいけない状況が作りだされている際は有効です。
ですが、義務が与えられていないとやらないのでは、学力も伸びづらく、また勉強する義務が外れた瞬間、手から離れた風船みたいに勉強のモチベーションはどこかへ飛んでいってしまいます。

「勉強はやらされるもの」という考えから「勉強は自分の可能性を拡げてくれるもの」という転換が必要かもしれません。

②目的意識による勉強

次に、目的意識による勉強です。

テストで良い点数を取りたい、この教科では1番になりたい、この学校に入りたい等、目的意識がエンジンとなっている勉強です。
また、この人には勝ちたい等、ライバルに勝つことを目的としているのもこれになります。

目的やライバルがいることで、向上していくことができ、結果的に学力も上がっていった、そういう人もいると思います。
ただ、これは大きなモチベーションになり得ますが、そもそも勉強に目的意識を持とうと思っていない人にとっては、有効ではありません

そしてこれは、目的が達成したら勉強を止めてしまうということも多く、せっかく得た知見が風化されてしまうという可能性を孕んでいます。
勉強のエンジンをかけ続けるのは、そんなに簡単ではないことなのです。

③好奇心による勉強

3つめは、好奇心からくる勉強です。

このモチベーションで勉強ができると、自ら主体的に勉強することができ、さらに知識もどん欲に得ようとするので、最高の勉強の動機です。

この動機を手に入れれば、知識を得ることに没頭し、その得た知識がさらなる知識を呼び込み、自分なりに消化した知識を使って、新しい知識を生み出し……等、際限のない学びの発展が望めます。

ただ、これは、興味を持って深堀しようと思う教科、事柄に出会えるかどうかの、環境や資質、タイミングなどの運の要素もありそうです。

好奇心による勉強に近づけること

興味を持つ対象との出会いは運の要素もありますが、好奇心からくる勉強へと近づけることはできます。
それは「興味を持ったことを止めないこと」です。
日々の体験の中で、興味を持ったことには、開花を待つ好奇心の芽が隠されている可能性があります。

それを様々な理由から「そんなことより……」と目の前のことに流れてしまうと、好奇心の芽は摘まれていってしまいます。

いろんな体験の中から興味を持つ素材を見つけることができるか、また、見つけたらそこから派生して学習することができるか、それが勉強において大切なことなんです。

勉強をすることは、自分の可能性を拡げることです。
そして、なにも学校で教わる教科だけが勉強ではありません。
子どもたちには、いろいろなことに興味を持って、日々学び続けてほしいと思います。

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