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21世紀型スキルを頼まれてもないけど読み解いてみた

21世紀型スキルという言葉をご存じでしょうか?
21世紀型スキルとは、ATC21s(21世紀型スキル効果測定プロジェクト)という国際団体が提唱した、変化の激しい現代社会に対応するために身に付けるべきスキルのことです。

21世紀型スキルには、4つの分野とそれを細分化した10のスキルがあるので、以下挙げておきます。
 
・思考の方法
1.創造性とイノベーション
2.批判的思考、問題解決、意思決定
3.学び方の学習、メタ認知

・働く方法
4.コミュニケーション
5.コラボレーション(チームワーク)

・働くためのツール
6.情報リテラシー
7.ICTリテラシー (Information and Communication Technology)

・世界の中で生きる
8.地域とグローバルのよい市民であること(シチズンシップ)
9.人生とキャリア発達
10.個人の責任と社会的責任(異文化理解と異文化適応能力を含む)

これらのスキルが21世紀には必要であるとするならば、21世紀とは煎じ詰めれば、受け身で生きていくのは大変だよ、って時代なのかもしれません。

一つずつ言及していくと、
思考の方法は、日々の学習で知識を導入していくところから始まります。つまり、毎日、学校で学んでいることを予習、復習して、自分の血肉にしていくことが大切です。知識がなければ、創造性も批判的思考も起こり得ません。日々、主体的に知識を吸収していくことが大切であると言えます。

働く方法の、コラボレーション、コミュニケーションは、21世紀型スキルにおいて、特段必要なスキルであると思います。社会で、単独で働いて生きていくことは、ほぼ不可能です。学生時代のうちに、人間関係に揉まれ、最低限、サバイブできるコミュニケーション力を身に付けることが非常に大切であると思います。

働くためのツールは、ハード面の問題をクリアしなければなりません。公立校、私立校の差、親の収入の差などにより、機会格差が生まれてしまうのは、当然です。だれもが、デバイスに触れ、実装できる環境を整え、実際に手を動かし、成功体験を積み重ねていけることが重要です。

世界の中で生きるは、一つ一つの事象から学び、その意味に気づき、人生観を築きあげていこうという姿勢が大切です。自分は社会の中で、なにができるのか? 今のコミュニティの中で、どう立ち振る舞うべきなのか、思考を働かせ、実践していく習慣を身につけていくべきなのかもしれません。これには、以前書いたように、教育機関も思考の補助をしていく必要があると思います。

21世紀型スキルを身に付けるには、学生時代を漠然と過ごしていてはいけません。
文化祭においても、決められたことをただやるのか、積極的に企画にも関わっていくのかでは、身に付く経験値が違います。
部活においても、自分が上手くなったり、チームが勝つにはどうすればよいのかを考える人と、結果を他人事にしている人とでは、チームにコミットする力のつき方等は変わってきます。
勉強においても、新しいことや分からないことを、どんどん吸収していこうという姿勢が学びをより深めます。

要するに“いかに主体的に生きていくか”というところが、21世紀ではとても大切なことなのだと思います。

ただ、21世紀は、受け身で生きていくのが大変であるにも関わらず、受け身の娯楽が充実し過ぎている、ということが言えるでしょう。
この事実を受け止め、ここを乗り越えていくのが、現代人の課題かもしれません。

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