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少子化に歯止めが効かなくなった時代に学習塾が考えるべきこと

少子化に歯止めが効かなくなり、日本における子供の人口減は余儀なくされました。これは、将来、高校受験をする中学3年生が減っていくことを意味します。
高校受験に焦点を当てている学習塾は、今後、生き残っていくことは大変厳しい状況になりました。
 
では、そんな状況において、
学習塾としては、どういうことが必要なのか?
 
それを考えるために、今の教育のトレンドを確認しておきたいと思います。
今の教育のトレンドには、2つのポイントがあります。
 
1つ目は、社会の不確実性を受けて、知識偏重の教育から脱却し、「生きる力」を身に付けるための、思考力、判断力、表現力を育む探究型教育への転換が潮流となっていること。
 
2つ目は、小学校の英語の教科化、高校での学びがそのまま大学選抜試験に影響を与える高大接続に見られるよう、学習に連続性を持たせて、子供たちに社会で生きていくための力を身につけさせていくことです。
 
そこで、今後の学習塾として必要なのは、
学問を修得させるための教務をしっかり行うだけでなく、自分の人生を考えることで、社会や人間関係も考えていくといった、キャリア教育、進路指導が必要なのではないか、そう思います。
 
探究学習、英語の4技能化、GIGAスクール構想、ICT教育、マネー教育……そういったものは、政策にしかすぎません。政策は、当事者に届いて、初めて意味を持ちます。
当事者に届くとは、“自分事になる”ということです。
そのためには、そういう政策を行うと共に、“自分事になる”マインドを醸成していくことが必要です。
 
だからこそ、子供たちが小中高大を通して、自分の人生を考え、社会や周りのことを考えていけるような、キャリア教育や進路指導が必要であると思うのです。
それは学習塾の機能を、受験に勝たせることにのみ働かせるのではなく、子供の人生をトータルで考え、指導していく、とういことにも働かせるべきであるということです。
 
そして、その指導の中で、“生きることにおいて大切なこととはなにか“を気づかせていくことが「生きる力」を身に付けさせていくものであると思います。
 
10代の学習時期に自分たちがどう社会に出ていき、どう生きていくのかを考える機会を与える。
 
それが、今後の学習塾が持つ価値として、大切ではないかと思うのです。

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