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会社に行くのが嫌なあなたに贈る二人の作家のコトバ
三島由紀夫は『美徳のよろめき』の中で、
“精神を凌駕することのできるのは、習慣という怪物だけなのだ”
という言葉を残しています。
日々、小説を生み出し、肉体を鍛え上げていた三島ならではの、説得力のある言葉です。
なにかを成し遂げるには、習慣化されなければいけない。
障害を突破するのは、習慣だけなのである。
これは、僕も強く思います。
大学4年生の頃、私は会社で働くということがイメージできず「これから40年も働き続けるのか。そんなこときっと無理だろうな」と思っていました。
それから紆余曲折ありましたが、学習塾で働いている今まで、なんとか14年近く、会社に属して働けています。これは理屈ではなく、習慣がなせる業であると強く実感しています。朝起きて、身支度をし、仕事カバンを持って、玄関を出る。
このルーティーンを毎朝行うことで、まさに精神云々ではなく、毎朝会社に向かうことができます。
習慣で一番大事なことは、時間を味方につけることだと思います。
この時間が来たら、必ずこれをするというスイッチの切り替えを行えることが、習慣には大切です。
僕の場合は、それが会社の始業であり、授業の開始になります。
始業したら、その日にやるべきTo Doをこなしていき、授業が始まれば、生徒の学力が上がり、また、評判を呼ぶような授業をしなければいけないわけです。
時間を決めていなければ、この習慣を守ることはできない。つまり、精神を凌駕するほどの習慣をつくり上げるには、時間を意識することが大切なんだと、思います。
時間を決めず、好きな時間に、好きなことを、好きなようにやるというのは、一部の優れたクリエイター以外は、かなり難しいことであると思います。
だから、まずは習慣化されるまで、粘り強く繰り返しやってみる、ということが必要なんだと思います。
最後にもう一人、習慣について書いている作家の言葉を紹介して、終わりたいと思います。
“リズムを乱さないように、巡り来る日を一日ずつ堅実にたぐり寄せ、後ろに送っていくしかないのです。そしてそれを黙々と続けていると、あるとき自分の中で「何か」が起こるのです。”
(村上春樹『職業としての小説家』)
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