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重たさ

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なんで生きてるんですか
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#夏

雪に夏

雪に夏

 窓に触れる木の葉々が風に揺れて、屋上からおが屑を撒くみたいにがさがさ、さらさらと音がする。八月も暮れに差し掛かり、公園の向日葵はもううつむき始めている。
「もう寝よう」僕の声にランテコはなんにも応えなかった。彼女は窓の外を見ていた。夜の波が音もなく窓にぶつかっては引いていった。言葉は独り言になって床に転がり、水屋の角にぶつかって真ん中から割れた。
 部屋には僕と彼女の二人きりで、他にあるものとい

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鈍感

鈍感

 盆を過ぎ、駅前の夜はじっとりとした熱気の中にあった。拭えぬ湿気の中に漂うたばこの匂いが鼻に当たり、目前を歩く中年の男が手に差した小さな赤い光に視線が当たる。男が歩くたび、腕が振れて赤い点が暗い中で明滅する。僕はシーツやらTシャツやら何やらがぎゅうぎゅうに詰め込まれたIKEAの青いキャリーバッグを手に歩いていた。街灯が道路脇に植った低木の葉々をぼんやり照らし、その景色が歩道を沿っていた。低木の導く

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