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ヒーローなんて居ない。他力本願になるな。

 あなたは、進撃の巨人という作品はご存知だろうか。人を食らう巨人と戦いながらも人の汚さ、世界の残酷さを語ったNHKで放送されている諫山諒氏作のアニメだ。その巨人から逃れるために人々は三重の壁を築いてその中で平和な生活を100年続けてきた。しかし、その壁の大きさを超える巨人の出現により壁が壊され絶望する者、その恐怖に打ち勝ち戦う者や内地で確実に安全で平和な暮らしを望む者、私利私欲のために権利を独占する者などいろいろな者が描かれている。
 そして、巨人と戦うための兵士になることを志願した者たちは、訓練兵となり2年余りの時間を費やす。そして、その2年間で訓練、座学で順位付けされるという場面がある。訓練兵達のその後の進路は三つの兵団に分かれる。
犠牲を覚悟して、壁の外で巨人と戦い、そして巨人の生態の調査、人々の生活圏の確保のために尽くす調査兵団。壁の補強を行い、各街を守る駐屯兵団。そして、王の下で民を統制して秩序と治安を守る憲兵団だ。つまり、この三つの兵団のうち一番安全でかつ一番贅沢ができる暮らしができるのは憲兵団となるのだ。そして、この憲兵団になるためには訓練兵の時に先の順位でトップ10に入ってないと所属する資格すらもらえないのだ。しかし、ここで矛盾が生まれているのだ。そもそも巨人と戦うことを目的として訓練兵になったのであれば成績トップ10に入った人間は当然調査兵団として戦うべきではないのか。ということだ。そう。結局、アニメや漫画でもあったが訓練兵の彼らは調査兵団になることが目的ではなく内地で安全で平和で贅沢尽くしの憲兵団になるべく頑張っている。そして、もしなれなくても駐屯兵団もそこそこいい生活ができる。それが目的なのだ。
 
 そして、この現実世界はどうだろうか。教育業界では、とてつもなく成績を上げることのできる一流の教育者のほとんどが塾を開いて、高い金をもらっている。そう。学校教育の現場ではなくプラスアルファのお金を払わなくては行けない塾だ。自衛隊や軍隊という業界においてもいわゆる戦いに出るために駆り出される小隊の隊長は一番上の大将や中将、少将ではなく軍曹レベル。その下で歩兵として出るものは二等兵や一等兵、兵長や伍長と言った下級レベル。では、一番上は何しているのか。そうだ。平和な場所で肉を食い、女を侍らせながら戦績を待っている。一番戦闘やその状況判断に優れているにもかかわらずだ。他のどの業界においても一番上が動くのではなく下が動き、その下を管理するのは軍曹レベルや課長や部長などの中間管理職のレベルの人間だ。
 それが、人間だ。つまり、ヒーローなんてこの世に存在しないということの表れだ。
 さらに、そのヒーローという役割に立ったところでその人自身何にも得なことがない。アンパンマンのように褒められることがない。例えば、HIKAKINさんがyoutubeでどんなに100万円を医療従事者のために、被災地のために募金をしたとしても『そのお金をもっと有意義に』とか『偽善だ。』などと言って罵られる。
 実際に、進撃の巨人でも人類のために命を捧げ、巨人と戦っているにもかかわらず労いの一つもなく皆最初は失敗続きの調査兵団を馬鹿にしていた。政界でも菅前首相が多くの功績を残してきたにもかかわらず、コロナの緊急事態宣言が続くことや東京五輪を開催したことに対して国民から『何もしてない』『この時期に東京五輪とかありえない』などと罵られ、ついには辞職に追い込んだ。そして、今の岸田首相の頼りなさのせいで菅前首相に戻ってきてほしいというコメントがSNSで相次いでいる。はっきり言おう。手のひら返しもいいところだ。そもそもそうやって罵られた経験があるにも関わらずそれで戻ろうと思うなんてありえないだろう。ベトナム戦争で辛い思いをして命からがら生き延びてハワイで余生を過ごしている米軍兵に対してもう一度、ウクライナ戦争に行ってこいと言ってるようなものだ。行くわけがない。 
 つまり、これがヒーローが絶対に誕生しない仕組みだ。そして、『誰かがどうにかしてくれる』『誰かがやってくれる』というものが存在しないというものなのだ。
 さらにそうやって思っている人ほど、人の不幸を望む。活動をしている人を罵る。つまり自業自得だ。あなたのせいだ。だから、ヒーローなんていない。他力本願でいても永久にその状況が良くなることはない。
 
 働き蟻の法則というものがある。

 働き蟻の法則では上の2割、中間層の6割、そして下の2割というもので、上が支配者やプロ。中間層が普通に働いている人。そして下の2割が全く働かない。他なしでは生きていけない寄生虫というものでこれが組織の構成となっているという法則だ。これは、私自身も真理であると思う。会社では上の2割の社長やプロの営業マン、中間が普通に働くサラリーマン、下2割が窓際ニート。これは学校のクラスや部活動においても同じことが言えるだろう。そして、上の2割は中間の6割に時間を割いている。さらに、他力本願は
自分が下2割であることを自覚してないのだ。タチが悪い。だから、まずは自己分析で今自分が下二割であることを自覚しなくてはならない。そして自覚した上で自分で動かなくてはならない。
 もし、動かなくてもいいのならそれでもいい。でも上二割の人間の邪魔をするな。邪魔をしている時点でお前はガンでしかないのだから。そして、この世は法律があり、そのガンを取り除くことができるのだ。
 例えば、もしネットでアンチをしているのであれば侮辱罪や名誉毀損罪が適用できる。また、アンチによって被害者が精神疾患を抱えてしまえば傷害罪が適用できる。そして、侮辱罪は刑法231条によって、勾留か科料。名誉毀損罪は刑法230条により、3年以下の懲役若しくは禁錮。若しくは50万円以下の罰金が課せられる。さらに、傷害罪においては刑法204条で、懲役15年以上若しくは50万円以下の罰金だ。
 つまり、本気を出せばいくらでもアンチ者全員を刑務所に送ることができるということなのだ。
 だから、今の現状を変えたいのなら他力本願ではなく動け。そうすればヒーローは現れなくても同志は現れる。そうすれば、お互いにチームとして動き強大な力を発揮できるのだから。

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