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生きてるうちに伝えたかった言葉
昨日はあれからまた熱が上がり、お休みしてゆっくり体を癒すという選択をした。
まだ眠れるのかと驚くぐらい眠っていた。
ようやっと起き上がれたのは夕方。
お風呂に入っている子どもたちのスマホのアラームが、一斉に鳴り出している。
一人ひとりのカバンからスマホを探し止める。それだけでもしんどいぐらい、まだ体調がよくない。
ゆっくり休むことはできたが、ふと、亡くなった父と向き合いたいなと思った。
父に愛されてないと子どものころから思っていて、いつの間にかわたしの中で父は憎むべき存在となっていた。
父が愛してたのは、弟である末っ子長男だけだと。
父のことを紙に書き出しているうちに、思い出したことがいくつかある。
父なりの愛情だったのかな?というできごとだ。
でもわたしは、それを受け取ることを自分から拒否してたんだな〜ということがわかったのである。
父はひとよりも愛情表現が乏しく、不器用だったのだろう。
父もまた、愛情に飢えていたのかもしれない。
あるとき勇気を振りしぼって父に聞いたことがある。
わたしを愛していたのか?
一瞬驚いた表情を見せたあと穏やかな笑顔で、もちろん愛してるよと答えてくれたのだ。
自分で聞いておきながら、わたしはそれを素直に受け取れなかった。
いや、正確にいうと受け取らなかったのだ。
受け取ってしまうともう父を憎むことができなくなる。父に対してはずっと反抗期のクソガキなわたし。
ひとり暮らしだった父にわたしは、お願いだから死ぬならポックリ逝ってね。一命を取りとめて介護なんてごめんだから。とひどい言葉をいったこともある。
わたしとの約束を守ろうとしたのだろうか?
ところが書いていて、あれもこれもそれも、父なりの愛だったと気づいた瞬間、本当にオセロを返すようにすべてがひっくり返った。
やっと素直に、父の愛情を受け取ろうと決められた瞬間でもあった。
わたしの父へのなが〜い反抗期は、あっけなく終わりを迎える。
父の愛をなぜ素直に受け取らなかったんだろうと考えると、あ〜そっか〜、父のことで苦労してきた母を裏切ることになると思っていたからだ、と。
母はとうの昔に父とは離婚している。そして母は、離婚してスッキリとした顔で幸せそうに暮らしている。
それでも父の愛を受け取ることは、母への裏切り行為だと勝手にわたしが思い込んでいただけなんだな〜。
お父さんの愛情を受け取らなくてごめん。ひどいことたくさんいってごめん。愛されていたんだってやっと気づけたよ。
ありがとう。
できれば父が生きているうちに、いいたかったな。
Revenge Day36クリア
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