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オンリーワンなこども部屋

家づくり中、まずは一般的なこども部屋について情報収集しました。ベッド、デスク、クローゼットが置けることが基本ですが、最近はリビング学習(ダイニングの場合も)が主流となり、勉強するためのデスクやカウンターをリビング内に設けて、こども部屋はあまり広くしない傾向にあるようです。広くて居心地が良すぎると籠もってしまうので、そうではなくLDKで家族と過ごす時間が長くなるように、ということでこども部屋よりもリビングの広さを優先されることが多くなりました。逆に、中学生になって思春期を迎える頃には、1人の時間も大事で、友達を呼んだり、電話したりもするし、プライバシーを保てる空間が必要になってきます。習い事や趣味の内容によっては広さが必要になる場合もあります。それから、帰宅して自分の部屋に向かう時に、玄関から直接行けるのではなく、必ずリビングを通るような間取りにして顔が見えるようにするなどの工夫をよく聞きます。

娘は重心児ということもあり、正直「お勉強」についてはあまり考える必要がなかったわが家。少なくとも受験レベルの勉強が必要になることは絶対ないので、何かするにしてもLDK内に設けたカウンターで十分で、こども部屋にデスクは必要ないと考えました。クローゼットについても、最近は洗濯動線を考慮し、ファミリークローゼットにこどもの洋服も収納していて、こども部屋のクローゼットをなしにしている家庭も多い印象です。わが家もファミクロを設けたので、洋服のための収納はこども部屋には必要ないと考えました。おもちゃや絵本の収納が必要ですが、そもそもあまり広くできなかったということもありますが、作り付けにしてしまうと、そこから移動することができず部屋の使い方が限られてしまうので、作り付けにせずシェルフを置いて収納しています。障害児の場合は必要とするケアの内容によって、収納スペースを考える必要があると思います。娘の場合は医療的ケアはないですがおむつ交換があるので、おむつ収納が必要でした。普段使う分はこども部屋にワゴンを使用し収納しています。医療的ケアがある場合や電子機器を使用する場合は、ケア物品を収納する場所や電子機器を置くスペース、電源の確保など必要になると思います。

プライバシーの確保については、娘の場合は、それ以上に安全面の確保のため見守れることが重要だと思い、リビングに隣接させました。3枚引き戸にし、普段は開けておきよく見えるようにしていて、必要な時には扉を閉めて最低限のプライバシーの確保もできるようにしました。他の部屋との兼ね合いなどで、4畳ほどの部屋になってしまったのですが、リビングと隣接させ3枚引き戸を開けておくことで、実際の広さ以上に広く感じることができています。しかも娘は、バニーホッピングで移動をしているので、結局はリビングの方に出てきておもちゃで遊んでいることも多く、リビングも含めてこども部屋のような使い方になっていて狭くて困るということもありません。

障害児、特に肢体不自由児のこども部屋については、居室は玄関の近くがいい、浴室やトイレが近い方がいい、などいわれていますが、単純にそうすればいいというものでもなく、実際には土地の形や他の家族の状況などによって何を優先させるかだし、どんなこども部屋が最適かは、障害児それぞれだと感じます。その子の障害の内容や程度、必要なケアの内容で考える他、特性のある子だと、特性に応じて考える必要があります。例えば、クールダウンのための部屋が必要だったり、目的ごとのきっちりとしたゾーン分けが必要だったり、聴覚過敏に対応する工夫が必要だったり。障害児と暮らす家の場合、成長や状態の変化に合わせた可変性もある程度必要ですが、こども部屋が一番、住む人のためのオンリーワンな空間になるのかなと思っています。わが家は娘が大好きなハンモックをつけて、よりオンリーワンな空間になりましたよ。オンリーワンでありながら、それが、介助者である家族を含むみんなの快適で満足な暮らしにつながると思っています。

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