[小説]能登の夏-辛いから、頑張る!-①
ノトーは、能登町に住む、祭り師。ここは、イカの町、小木。とも旗祭りが毎年開かれていたが、今年は地震の影響で中止。ノトーは、がっかり。肩を落として、呆然としていた。
「伝統が、失われる…」
危機感を感じていた。それと同時に、寂しさが募っていた。ノトーはイカ漁師でもあるため、何か物足りない思いもして、複雑な面持ち。それでも、前を向こうとする。ノトーは、泣きそうになるのを堪えていたが、とうとう堪えきれなくなり…
「私は…何を…しているのか、わからん…」
初夏の小木。ノトーの苦悩である。そこへ、仲間の1人がやってきて
「何してるんだい?こっちに来てほしい」
ノトーは、…
その頃…あるプロジェクトが動いていた。ノトーの仲間がやっている。ノトーには、仲間が何人かおり、そのうちの1団体。
「伴旗、立てるぞ!!」
「オー!!」
祭りは行われないものの、伝統継承のため、仲間が動いていた。
「これがないと、始まらないんさ!」
「オー!」
地震の後、仲間たちはノトーと共にイカ漁を再開しようと動いていた。そこで、伴旗を1つみんなで作って立てる『伴旗起こし』をするプロジェクトを企画したのだ。
「やー、気持ちがいい!!」
「ノトー、いいだろ?」
ノトーは、伴旗を見た。これが、苦悩が希望に変わった瞬間。感動して、ノトーは何も言えなかった。
https://note.com/clever_ferret261/n/neacf5f212804
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