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第13話 野球用具メーカーのビジネスモデルは間違っている!?

「バッチ(=バッター)、ビヨンド!」
息子が小学生時代、初めての試合の際の守備側の掛け声に困惑した。

「バッター4番だぞ!」「前の打席打っているぞ!」「長打警戒!」ではなく、
「ビヨンドのバットを使っているぞ!」なのだ。

息子曰く「飛距離が違う!」
両親曰く「値段も違う!」
4~5万円もする。

野球初心者が扱う道具としては明らかに高価すぎる(野球には、グローブ・スパイク・ユニフォーム等、他にもお金がかかる)。

だが、少子化の中、可愛い子供・孫のため、「楽しく野球をやって欲しい」との思いから、両親・孫の財布の紐も緩む。

こうして、野球メーカーは野球人口の最も多い少年野球世代から稼ぐだけ稼ぐ。
そして、中学・高校・大学と野球人口は減り収益のパイは減っていく。
(驚くことに用具の値段は、小学生と大人用であまり変わらない)
初期投資の大きさを嫌気し、サッカーなどに競技人口を奪われ縮小均衡に陥る。

小学生のような野球初心者には、できるだけ安価な用具を提供し、できる限り競技人口を拡大を目指すべきではないか。
そして、中学・高校・大学とレベルが上がるにつれ、それに見合った機能と価格帯の用具を提供し儲ければよい。

長い目で見れば、それが業界、そもそも野球界のためになるのでは・・・。

子供たちも「ビヨンド!」とバット名で声を掛けられるよりも、「〇〇君、警戒!」と自分の名前で呼ばれる方が、楽しいでしょ!


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