第22話 50代消費者 和牛の”進化”についていけない。
5年に1度の「和牛五輪」が鹿児島で開催中。
過去最多の41道府県から約440頭が参加し、体形や肉質を審査する大会で、生産者は「ブランド化」「販路拡大」に期待をよせる。
一方で、消費者の目線で和牛市場をみると。
「和牛といえば霜降り肉」路線に、私の胃はもはや耐えられなくなっている。美味しいんだけど一口で満足(というより食べられない)。
食べ物というより美しい”サシ”を目で楽しむ対象になりつつある。
海外輸出を見据えても、国内で競い「兵庫産」「鹿児島産」「宮崎産」とブランド化しても外人から見て、ブランド・ストーリーを描きづらい。
また、昨今のサステナブル社会目線でも、「近親交配」や「多量の栄養投与」等、「霜降り牛」生産方式は、アニマルウェルフェアの流れから疑問符がつく。
大会の審査基準はもとより、業界関係者も見直しの機運にあるが、
こののままでは、「和牛五輪」も”ガラパゴス”化した技術の競い合いになるのでは・・・。