生きる覚悟
宮崎駿氏が、
自然に対して人間が自信を無くしていると
あるドキュメンタリーでぼそりと述べた。
前後の話の流れが分からないけれど、
その言葉が心に残っている。
自然と共に生きるのはとても大変なことだ。
しかし、生き物はずっと自然と生きてきた。
自然と生きることは大昔からの変わらない条件である。
今、私の暮らしは土をいじる事がほとんどない。
何かを摘んで食べることもない。
管理されたものだけに触れて生きている。
さらに毎日何度も何度も手を洗い、消毒をする。
汚れた手で何かをすることが全く出来なくなってしまった。
本当はきっともっとこの体は逞しい。
だけれども、毎日毎日気を遣って過ごしている。
体も心もか弱い風の状態にすっかり慣れてしまった。
心のどこかでこれで良いのかなと思いながらも
そうせざるを得ない環境の中に生きている。
自然というより、人間社会で生きていくことが
大変なのだと思い込んでいるのである。
それだけ人間社会が大きくなったという事だろう。
しかしそれがいかに脆い社会であるか
自覚しなければならない。
一番に考えなければならない事は
自然と共に生きるという覚悟と自覚だ。
人間社会ではない。
それを意識しなければいけないと思う。
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