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あの日のつづきを

いまは関わりのない
二人の続きを想像する

想像するというよりも
別世界で二人が生きてると言った方がふさわしい。

何を言ってどんな仕草で受け答えするか
どんなふうに笑い合うか
具体的にイメージできる。


誰が住んでいるかもわからないようなマンションをみて、

あそこで二人が生きていても何も不思議はないのだと思う。

2023.11





昨晩布団に入り、
さぁ眠るぞとなってから
ふと何も思い出せないことに気づいた。


思い出さない日は1日もないのに、
じゃあ具体的にどんな声や顔だったのかは
何一つ思い出せない。


メモ帳に残した日記を読み返したら、
去年の11月にはまだ二人が別の世界で生きていることをはっきりイメージしていたようだった。

忘れることが嫌なわけではない。
むしろ嬉しい。

でも二人はもうどこにもいないのだと言うことが寂しい。


本当に忘れてしまえるものなんだ。



きっといつかは
こんなふうに思ったことさえも忘れて

そんなこともあったかも知れないわね!忘れちゃったわ〜!と笑い飛ばし

幸せに生きてしまうんだろうな、私は。

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