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自分で自分をアゲてこ

いろいろと参ってた頃
snsで流れてきた動画を見て笑った。

自宅で音楽を流し、
気持ちよさそうにダンスして
シンガーになりきった様子で
口パクする今時の若者。

1人でもこんなに楽しそうな人がいるのかと衝撃的だった。


彼をフォローし
たまに流れてくる
ノリノリ口パクダンス動画を見ては

泣いていた目をこすり
憂鬱を払いのけた。


彼はYouTuberらしかった。

単身アメリカへ渡り、
「セレブ」を目指し奮闘していることもわかった。


YouTubeで話す言葉は突拍子もなく
不思議な日本語ばかりだったけど、
彼なりの信念や哲学をもっていることが伝わってきたし、

思いを形にしたいという強さが
言葉を引き寄せたかのよう、
しっちゃかめっちゃかなのに
なぜか説得力のある言葉が心に残った。


そう感じていたのは
私だけではなかったようで  
翌年彼は本を発売した。

タイトルは
『うちら棺桶まで永遠のランウェイ』。



24時間泣いていたような時期に
立ち上がらせてくれたのは
間違いなく彼だった。

たった1人でも楽しそうに
歌い踊る彼を見て、
私もそうなりたいと思った。


それで
よしやるぞと気合を入れ就活を始め
生活を立て直し、1人暮らしをはじめ
今に至る。


自分では気づくことができないし
なんならその力を持て余して
鬱陶しく感じたりもするが、

若さには他人の心を動かす
不思議な力があると思う。







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