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若さのパワーは物凄い

仕事終わり、気付いたらサーティーワンのアイスを眺めていた。今日はどの味にしよう。

先週記事にした可愛らしい店員さんが
「アレルギーはございませんか?」
「ぜひ召し上がってみてください!」と
期間限定のアイス、ボーノクアトロフォルマッジを一匙すくって差し出してくれる。


ええ、知ってます
おいしいですよね、これ。
もう2回も食べましたよ。
今日みたいにお姉さんが勧めてくれたので。


とはもちろん言わず、

マスクの下でにっこりと微笑み
まるで初めて食べたかのよう、

「あ、おいしいです。一つはそれにしてください」とお願いする。

店員さんはいつも通り弾ける笑顔で
はい!ありがとうこざいます!と応えてくれた。




お客は私だけじゃないしね…
日本人の平均顔をコピペしたような顔してるし記憶に残ってないよね…


と寂しくなっている自分に気づき
重ーーーーーーーーー!!!!
と心の中で叫んだ。


重ーーーーーーーーー!!!!だし、
ただのアイス屋さんに何を求めてるんですかーーー!!?!だ。

覚えてないに決まってるやろ。



トリプルにしたので、残りはロッキーロードとストロベリーチーズケーキにした。

ゆっくりお召し上がりください!とニコニコな店員さんにありがとうございますと伝え
そそくさと店を出る。





本日も真っ暗な車内でアイスを食べる。

ロッキーロードは初めて注文したけど
一日中チョコとマシュマロが食べたかった今日の私にぴったりのアイスだと思った。


たとえばあと何回通ったら店員さんに顔を覚えてもらえるんだろうかと考えつつ、
20代前半のころ働いていた
カフェでの出来事を思い出した。

たくさんいる常連さんの1人に
アンジェラアキそっくりのお客さんがいた。
今の私と同じくらいの年齢だったと思う。



ある日お会計の際
いつもありがとうございますと伝えると

カタコトの日本語で「いつもあなたにあいにきてた」と教えてくれた。

仕事のため中国から日本に来ていたが
もうすぐ帰るから来られなくなる、と少し寂しそうだった。


あのアンジェラアキ似のお姉さんも
今の私と同じような気持ちでカフェに通ってくれていたのかもしれないなぁ。




自分自身が若さ真っ最中の頃は
絶対に気づかないが、
若さのパワーは物凄い。

ちょっとニコッとしてくれるだけで
大人はびっくりするほど元気が出たり
勇気づけられたりする。


そして私の場合、

「これから先この子の人生にどんな困難が起きたとしても絶対に太陽が心を照らしてくれますように。誰かが最高のタイミングで必ずこの子を救ってくれるますように」と祈ったりしてしまうのだ。

本当、重い。

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