【春休み】新中学3年生が都立高校を選ぶためにやっておいた方が良いこと

こんにちは。
都立高校出身で元高校事務の人、ひろかです。
まあ、都立高校を卒業したのは相当前のこと(笑)なのですが
一応経歴なのでご勘弁ください。

前回投稿したこちらのファイルの分析でもしようかと思ったのですが、

もうすぐ春休みなので、新中学3年生に向けて高校選びで春休み中にやっておいた方が良いと思ったことを書いておきます。

結論から先に言うと、
春休みは高校を見に行こう(できれば近所で2校以上)
ということなのですが、これだけだと200文字で終わっちゃう上に
中学校の先生も言ってるかもしれないことなので、
1 手始めに見に行く学校はどこがいいのか
2 どうやってお願いすればいいのか
3 何を聞いたらいいのか
4 何をもらったらよいのか
をまとめておきますね。
都立高校は学校見学で身バレしても(絶対に)受験には影響しませんので
気になったことはガンガン調べて聞いて、
自分の納得のいく高校選びをしてくださいね。

春休みはとにかく学校を見に行ってみよう

まあ、タイトルママなのですが、
春休みに都立高校を見に来る中学生ってレアキャラなんですよ。
でもここでスタートダッシュ効いてる人は「すごいな」と
学校の事務室では感じていましたね。
中学3年生の進級とともに受験勉強も少しずつ考え始めて
何から手を付けたらいいか分からない時にも気持ちの切り替えで
有効だと言っていた見学者もいました。
この時期はまだまだ志望校を絞るには時間がありますから、
全く希望が決まっていないという人は私がオススメする方法で
見に行く学校を選んでもいいかもしれません。

1 手始めに見に行く学校の選び方

もし「この学校を受験したい!」と強く希望する学校があればその1つはその学校を見に行ってもいいでしょう。
しかしまだ全く未知数という状態であれば、以下を参考に見学校を選んでみてください。

<1つ目の学校>
・自宅から交通機関や自転車で40分以内、
 できれば徒歩で1時間半以内の近所であること
・普通科
・直近の受験倍率が1.5倍以下(推奨)
<2つ目の学校>
・自宅から交通機関や自転車で1時間以内であること
・普通科以外の学校(総合学科や専門学科)で興味のある分野

1つ目の学校は、今後のあなたの判断の基準となる「オーソドックス」な学校です。
高校生にとって通学時間はとても重要な指標で、通学時間が1時間半を超える場合はその時点でその学校は適していません。(通学を苦にして退学する生徒もたくさん見ました)
また、受験倍率が2倍を超えるような学校も、その受験は本当に自分にとって価値があるのかを考えたほうが良いです。受験で燃え尽きてしまって高校入学後に力を発揮できないようでは本末転倒です。
そうした観点から、項目を選定しています。
近所にどんな学校があるのかは、都教委のHPにも検索サイトがありますから、
そちらから探してみてくださいね。

2つ目の高校は、普通科に行くべきかどうかの指標となる学校です。
高校の中には中学校の延長のような「普通科」の他に「工業科」や「農業科」「商業科」「家庭科」「国際科」「体育科」など様々な学科があります。
こうした学校は専門的な機材を使った授業をたくさんしていて、
興味がある分野があれば高校生のうちから好きなことを勉強することができます(もちろん資格取得なども可能です)
昔は「工業高校=就職」のイメージが強かったですが、
最近では半分以上の生徒が大学などに進学するという高校も出現し、
中学校の先生も親も、その実態がつかめていません。
こういうちょっと変わった学校も比べてみて、自分の視野を狭くしないのも
満足いく高校選びに必要なことですし、
実際に、9月ごろになって「こんな学校があったなんて知らなかった!」と
志望校を変更する中学生もたくさん見てきました
(ちなみに受験倍率も低い学校が多いので、そこもオススメポイントです)

この2つの学校を選んで見学できていれば、中学3年生になってその他の学校を見るときにも、比較検討をすることが簡単になります。

ちなみに、「普通科」「専門学科」「総合学科」の違いはこちらで見てみてくださいね。

2 どうやってお願いするのが良いか

見出しにするほどではないのですが、
実は学校事務で電話を受けたときに「学校見学に行きたいのですが~…」と
恐る恐るかけてくる方が多かったので、一応。
・「学校説明会」のような公式行事は6月ごろから始まることが多い
・その前に非公式に学校見学はできる場合が多い
・電話で個別に相談してOK
・自宅からの経路など不安がなければ中学生だけでの見学もOKな場合が多い
・特に前述の学校では都合がつけばOKしてもらえる可能性が高い

春休みの学校はじつはそこまで忙しくないので、
担当する教員の都合がつけば見学できる場合が多いと思います。
特に中学生だけで見学に来ると「すごいね~!」なんて場合も多く、
ぜひ勇気を出して聞いてみてほしいです。
事前に「2時間程度で見学したい」などお願いしておくと、
見学コースも考えてくれることが多いです。
(ちなみに高校は結構広いので、2時間はかかると思った方が良いです)
この見学が合否に影響を与えるとか、
通っている中学校に連絡が行くなんてことも、事故でもない限りないので、
安心して見学してきてくださいね。

見学の際の服装は、制服でも良いのですが、
春休みであればあまり奇抜でない私服でも良いと思います。
春休みは部活で在校生が登校していることが多いので、
その学校の服装に合わせても良いかもしれません。

3 何を聞けばよいのか

当日になったら、学校を一通り見学して、「あ~こんな感じか~」と
自分で納得して終わりでも、もちろんスタートとしては良いのですが、
せっかくですから気になることはなんでも聞いてみましょう。
例えば、オーソドックスなところだと
・卒業後の進路(大学や就職など)
・どんな資格を取得しているか
・部活動や同好会、生徒会活動
・クラスや学年・学校全体の雰囲気
なんかが挙がりますよね。
私は、基本的な情報として、以下についても聞くのを推奨します
・各学年のクラス数
 (聞けそうなら、来年のクラス数!!)
・大学の推薦入試の有無や合格状況
・目指す生徒像(どんな生徒になってほしいか)
・不登校者の数や退学者・転学者の数
・(案内してくれた先生が個人的に思う)他の学校との生徒の違い
プラスして、専門学科の高校であれば
・都大会・全国大会への参加状況
・学校として力を入れている活動

なんで来年のクラス数を聞いた方が良いのかは、東京特有の事情もあって解説するとめっちゃ長くなるので、また今度書きたいと思います。
とりあえずクラス数を(試しに)聞いてみるのは戦略上大事です。

最後に、きちんとお礼を言って学校を去れば完璧です。
間違ってもペットボトルを校内にポイ捨てしたり、
校門を出る前に「なんだよあの先生、全然分からなかったー」なんて
大声で言わないでくださいね…。
(合否には影響しないけど、ちょっと傷つきますので)

この辺を網羅すると、学校の様子が見えてくると思います。
都立高校はとにかく学校の数も、種類もいーーーーっぱいあって
そのせいで(おかげで)選ぶのがなかなか大変です。

4 もらってきた方が良い資料

学校によっては、色々資料をくれると思いますが、
もし可能であれば以下の資料をもらってみると良いでしょう。
他にどんな学校があるか、とても参考になります。
※ ただし、いずれも春休み時点では前の年の情報なので、最新版が発行されたらそちらを確認しましょう。
① 学校案内(パンフレット)
② (可能なら)進路の手引き(3年生用)
③ (可能なら)学校要覧
④ 「都立高校へ入学を希望する皆さんへ」
  (教育委員会が作る都立高校入試のルールブックです)

学校選びでマゴマゴしているうちに勉強が進まなくなることのないように
ぜひ早めにサクッと何校か見て、高校生活をイメージしてみてくださいね。

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