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歳を重ねても楽しく暮らす方法

 自分から「私は高齢者です」と言うのはやめた方が良いとは思いますが、68歳になりましたので、年齢的にはりっぱな高齢者枠です。
 ですが、自分では高齢者という実感はまったくありません。
 わりと毎日ワクワクと楽しく過ごしています。
 それはこの歳で田舎に引っ越して毎日が新しい経験ばかりなのも要因ですが、実際この歳になっても楽しく暮らせるには運もあるのかもわかりませんが、努力も大事です。
 何もしないで歳をとってしまうと悲惨な老後にもなりかねないので、私の経験から学んだことを書いておきます。
 まず、体力というか身体の事。
 老眼は眼鏡をかければなんとかなります。 聴力も補聴器があります。
 ですが、人と話すということには補助の機械とかはありません。発声の問題の話では無く、人と普段から会話をしていないと言葉が出てこなくなって会話にならなくなってしまいます。
 単語とか、地名とか、人の名前とかがすぐに出てこなくなって、それを人に知られるのが嫌で人と話すことを避けるようになってしまうのです。
これはそのまま放っておくと認知症にもつながるので、普段から人と会話をするのは大切です。
 私はこれを夫婦の会話で実践しています。
 以前に比べて今の方が夫婦の会話がとっても増えました。
 努めて会話をするようにしています。
今日の天気から、昨日の夕飯から、道端の花から、なんでも言葉にだして話します。
 それからまず、気を付けて努力しておいた方がいいのが足の健康です。
 走ったり、スポーツをするほどの体力にはならなくても、散歩をするぐらいの足の強さは保っていたいものです。
 私はまだ歩くときには膝の痛みはありませんが正座はできません。
それに、しゃがみ込むと立ち上がるのに一苦労します。それはおそらく太ももの筋肉が落ちているのでしょう。
 今はもう亡くなってしまいましたが、森光子さんという女優がいて、80過ぎまで舞台に立って、でんぐり返しをしていたので有名ですが、その方が若い時から毎日スクワットをしていたと以前テレビで言っていました。
 私はそれを聞いていても他人事としか思えず、太ももを鍛えたりしていなかったのです。
 歩くのには不自由しませんが、しゃがみ込んでしまうとどこかにつかまらないと立ち上がれません。
 若い時には何も運動をしていなくても立ち上がるのに苦労するということなどありませんでしたが、歳をとるということは努力をしないと体力は保てないということです。
 太ももだけでなく、歳をとると体幹が弱るのかよろよろとしてしまいます。
 この「よろよろ」は年寄りの表現としてよく使われると思いますが、ほんとうによろよろするんです。
 ですから、それを防止するには歳をとる前から体幹や足腰などを鍛えておくか、それが出来ずによろよろするようになってしまったら、必要なところには手すりを付けたりして転倒防止をしておかないと思わぬ怪我をすることになってしまいます。
 私は長いことデスクワークばかりだったのも原因かも知れません。そうでなかった夫の足腰はまだしっかりしています。
 それから歳をとって夫婦の二人暮らしで大きく変わったのは食事です。
 夫婦の食べる量はそうなに小食では無くても何かを料理するとなると大量になってしまうか、材料が余ってしまう。
少しずついろんなものを食べたい私たちはスーパーの惣菜やお弁当に頼りがちです。
 東京で娘も一緒に暮らしていたときには、シチューとか主人があまり好まないものも作っていたのですが、夫婦二人での食事では夫が好まないものを作っても余るだけなので作らなくなりました。
 そうしたら思いのほか我が家のメニューが減ってしまいました。
 スーパーなどの惣菜や弁当を食べるのに抵抗がある方もいるかと思いますが、経済的にはこれはとっても有効です。
 田舎暮らしをしてまずびっくりしたのですがプロパンガスはとっても高い。
 調理や、その後の洗い物などの光熱費を考えるとスーパーの惣菜やお弁当の方が経済的です。
 ただ一つ問題なのは、数件のスーパーを回ってもみんな似たり寄ったりのメニューで飽きてしまうんです。
 それから大事だと思うことは趣味を持つこと。
 それが無いと、毎日食事や簡単な家事を終えるとすることが無いのでテレビを見るだけで毎日を過ごすとかになってしまいます。
 テレビなどで情報を得ることも大事ですが、趣味など、それもできれば何か創作するような事に夢中になれれば、「創作意欲」という「欲」もこれが歳をとると毎日を充実させてくれるのです。
 それと最後に「経済面の準備」これもとっても大事です。
 仕事をリタイヤすると私たち夫婦の場合は年金以外現金収入がありません。
 今でさえ年金だけで暮らすのは困難なのですから、不足分の準備が必要です。
 自分たちのリタイヤした後の現金収入がどれだけあるのか、どのぐらい不足するのかを具体的に計算しておくことが大事なのですが、若いうちはみんなあまりそれをしていないようです。
 住宅ローンや子供の教育費だけで無く、老後の蓄えも絶対必要になってきます。
 私たちのように東京の一軒家を売却して地方の安い中古の家に引っ越して老後の足りない資金を作るという方法もありますから、後で売却できる不動産を購入しておくのも一つの手です。
 健康であれば何よりですが、歳を重ねていくうちには大病でなくても何かしらの病を抱えることになることも多いです。
 きちんと治療を受けて、必要ならば薬を服用して上手く自分の病と付き合って生きていかなければなりません。
 体力を上手く維持して、せめて歩ける事。
 最小限のボケで済むよう、人との会話や趣味を楽しむこと。
 無理なく生きていけるだけの経済的準備が必要な事。
 そして何より、好奇心を失わないこと。
 歳を取るということは初めての経験なので辛いこともありますが、なんでもワクワクと楽しんで経験してみようと心構えすることも大事なのではないでしょうか。
 なんとか若い人の負担にならないように生きていきたいものです。

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