登山とサーバントリーダーシップ

「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」
ロバート・グリーンリーフ

3連休のお休みを使ってマレーシア・コタキナバルにあるキナバル山(4095m)に登ってきました。3900mを過ぎた辺りの最も苦しいポイントで心の支えとなったのが、現地ガイドのケニーさんの存在です。苦しそうに歩く私をケニーさんは後ろからずっと見守ってくれました。そして要所要所で私のいる場所を正確に教えてくれました(例:「後500メートルで次のポイントだよ」「今、3950メートルのポイントにいて、後140メートルで山頂だよ」)。歩いたのは私ですが、彼がいなければ登頂はできませんでした。

サーバントリーダーシップの概念が提唱されて久しいですが、ガイドのケニーさんは、キナバル登頂という目標に対して私の主体的な行動を促すサーバントリーダーシップを実践していました。

苦しくて居場所がわからなくなった時にゴールからの距離を示すこと、前に進むための主体性を引き出すこと。これはケニーさんが私にしてくれたことです。私もそういうリーダーになろう、と4095mの山頂でケニーさんに見守られながら、決意を新たにした3連休でした。