「田中展と街角彫刻コース 巨匠の故郷は宝石箱」

 2003年6月1日から始まった「ほのぼの岡田さんの井原線ウォーク」は年4カ月、夏・秋・冬。春編を毎週日曜日に3年半、14カ月、56編のシリーズ掲載された。掲載月には毎週記事を書き担当記者さんとコースの写真を撮影して楽しくも忙しい毎日だったことを思い出す。
 オマケにというかあの頃は月に3回、井原線ウォークを開催する月もあり年間24回開催していた。今思えば本業の畳屋とウォークとよく両立ししたものだ。
 さて、記事後編です。

 井原駅で、まずウォークの案内地図をもらいましょう。ここは沿線ウォークの拠点なんです。駅前広場で出迎えるのが扇の彫刻。扇の穴から駅舎を見ると、ほら、塔が矢に、駅舎が弓に見えませんか。井原市ゆかりの弓の名手、那須与一にちなんだ作品です。駅前通りから井原バスセンターを過ぎ、古い街並みに入ります。市立図書館前にあるのが、田中作の「姉ごころ」。子守歌の里らしい、ほのぼのとした風情です。
 市立田中美術館と、お隣の田中苑で思う存分田中作品を楽しんだら、南に下って袋田公園に足を延ばしてください。未来の「田中さん」たちの小さなブロンズの力作が並んでいます。輝き出す前の宝石の原石みたい。わくわくします。

岡田正樹 1956年井原市生まれ。46歳。同市で畳屋を営む傍ら、井原線沿線でウォーク大会などを主催する。井原線まちおこしネット代表。

 若かったね。そして太っていたね。上下デニムに包まれた丸々とした自分が五浦釣人を見上げてガイドしている姿が写されている。

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