見出し画像

子どもの名付け方

小学校の時、親に自分の名前の由来を聞くようにと宿題がでた。

家に帰って母親に聞いてみると、
「え〜、何やったかいなぁ。お父さんに聞いてみな。」

仕事終わりの父親に聞いてみると、
「え?ん〜、たしか周りに同じ名前がいなかったからや。」

「え、それだけ?」

「ん〜、まぁな。」
ちょっと気まずそうに頭をかく父親。

「嘘やん。何かもっとあるやん。こう、由来とかさ。」

時間を空けて待っても期待した答えは返ってこなかった。

自分の名前って一体。期待ハズレでがっかりした記憶がある。




我が子には素敵な名前を!
そう思っていたが、これがまぁ難しい。

妊娠中の妻と、相談するも全然決まらない。
そうこうしている内にお腹は大きくなっていく。

ある日、
妻がお腹をさすりながら
「ゆうちゃん」とお腹に話し掛けている。

なに?どういうこと?

何となく「ゆうちゃん」っぽい感じがしてと笑いながら妻がいう。

急に縛りが入った。頭文字は「ゆう」

ゆうすけ
ゆうた
ゆうま
ゆうと
ゆうだい

 芸能人や友達や知り合いの名前は、そのイメージに引っ張られるからできるだけ避けたい。

そう考えていくと、

「ゆうだい」という名前だけ残った。

ん〜悪くない。ゆうだいなしぜんとか言うしイメージは悪くない。千葉雄大もかわいい顔してるし。

よし、決まり。

漢字は「侑」はすすんで人を助けたり支えたりする人になるように、「大」は器がでっかい人になるようにと、「侑大」にした。

幼稚園で周りの子から「ゆうだい」「ゆうだい」と親しまれているのをみると嬉しくなる。


2人目の娘の時も、妻が妊娠中にお腹をさすりながら「みいちゃん」と知らぬ間に呼んでいた。

今度の縛りは「み」か。

事前に考えていた、かなめ「叶芽」はどうかと聞いてみたら、「み」じゃないからとすっと返えされた。

みい
みさと
みう
みちこ
みゆき
みゆ

こちらも芸能人や友達や知り合いの名前は、そのイメージに引っ張られるからできるだけ避けたい。

そう考えると「みゆ」が残った。

ん〜悪くない。本田望結って芸能人がいるけど多分いい子っぽいし。

 漢字の「美」は妻の一文字からもらい、身も心も美しい人になるように。「結」は人と人を結べる人になるように「美結」と名付けた。

あと密かに「君の名は。」の映画で結びという言葉が出てきて素敵に感じていたから。これに関しては妻には言っていない。なぜなら、一緒に映画を観に行ったのに、隣を見たらぐうぐうと寝ていたので。しかも、結構序盤で。


こうやって振り返ると、父親が言っていた「周りにいなかったから」という理由と大して変わらないことに気付いた。

ん〜人の名付けって難しい。


きっとその家庭によって色々と決め方が違うんでしょうね。あ~や、こ〜や言いながら。
今思えば素敵な時間でした。


最後まで読んでもらいありがとうでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?