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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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#国際恋愛

長い朝

もはや特筆することもないことではござますが、早朝、kittyに眉毛を舐められて朝を迎える僕は、kittyのご飯を用意して、自らのご飯も用意する、というような流れで一日が始まってまいります。 僕がフライパンの上の白くなっていく目玉焼きをぼーと眺めている頃、kittyはご飯に満足したのか、彼女のまだ眠るベッドに戻って行って、二度寝。 僕は暗いところが好きなので、外の光でほんのりと手元が見えるキッチンで、納豆、目玉焼き、トースト(1/4に切ったものをトースターでカリカリに焼くと

日常非日常  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

口からちょろっとはみ出した舌は、kittyにとっては違和感のかけらもない普通なのかもしれませんが、見ている僕たちからしますと、おかしみのある非日常で、頬が緩むばかりでございます。 人間の舌より多くの役割のある猫の舌かと思いますので、いつも収まっている口の中からはみ出していると、いくらかの違和感を感じて、中に収めなおしても良さそうなものですが、そう思うのも人間の僕だからだけなのでしょうかね、kittyにとっては舌が中に収まっていようとなかろうと、どちらでも変わりはないのでしょ

夜時間  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

僕たちの夜時間は基本的にリラックスタイムでございますので、そこにお酒が加わると、素の素、なにか思えば口からぽんぽん出て行く夜がしばしば。 普段から、kittyが視界に入ると、よく話しかけている彼女ではございますが、夜時間はなおさらで、cuteから始まるkittyを絶賛する言葉が、10秒に一度くらいの間隔でぽんぽん。 ふと我に帰るのか、I’m sorryなんて笑いながら僕に言ってくることがありますが、kittyがtoo cuteだから仕方がないといったI’m sorryで、

chocolatea   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

tea tea tea、うきうき気分をリズムに乗せて、紅茶を用意する彼女でございます。 キッチンから紅茶を運んでくるときには、チョコレートを片手にやって来るのが定番で、chocolateaなんて僕は楽しんでいるのでございますが、最近の彼女のお気に入りのチョコレートは、キャラメルチップ入りの板チョコ。 メルティーキッスのブランデー&オレンジは言うまでもなく彼女のお気に入りの一つですが、今年は二つのお気に入りのチョコレート。 イオンに売っている板チョコで、イオンに足を運ぶこ

健康的な楽しさ  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

アボカドがあるだけでサラダのクオリティが高くなる、というのが彼女のアボカド愛でございまして、少し遠くの大きなスーパーまで、ストックのため、冷凍のアボカドを求めに行くことがしばしばございます。 20分の平坦な広めの道のサイクリングで、ちょうど良い距離。 先日は、途中の自動販売機で、一日をスタートするための彼女のドリンク、レッドブルを購入し、スーパーまで向かっていたのですが、飲み終えた缶が自転車のカゴの中でdance, dance, dance。少し大きめの段差でjump。

眠り  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

うとうとまぶたの重みと戦うkittyを何度も見ては頬を緩めてきた僕ではございますが、自分自身にその瞬間が訪れますと、頬を緩めている場合ではないようです。 僕の夜はとても短いもので、22時を迎える前には、横になれ、体が訴えてきまして、横になるとすとん、そんな夜がほとんどでございます。 ここ数日は体の訴えの前に、まぶたが訴えてきまして、目を閉じろ。 体よりも突然で、強烈な訴えでございまして、歯磨きしているときでさえ訴えてくるときも。 脳はまだ起きていられる状態で、体もあと

熱々  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

熱々が好きな彼女は、よくレンジで温め過ぎて、ぼん、盛大な音を響かせております。 びっくりしやすい僕は、びくん、一人ひやひやしておりますが、予想の範囲内なのでしょう、彼女は冷静に、still、なんて言いながらもう一度レンジをオン。 炊きたてご飯に、出来立てカレーをどろりとかけて、ゆらゆら湯気の立つ器をレンジに入れたときは、are you sure?思わず口に。 僕が猫舌だからでしょうか。みなさんも尋ねずにはいられない状況でしょうか。 湯気がゆらゆら=熱々 炊きたて、出来

良い時間

帰宅後、シャワーを浴びていると、扉にkittyの肉球が透けて見えることがございます。 kittyの、みゃーーー、という小さく長いおかえりの声に、ただいま、小さく応えながら、すぐさまシャワーを浴びに行くのが僕の日常で、抱き上げてあげられない申し訳なさを抱きながら身体をきれいに。 kittyのリアクションはと言いますと、おかえりのみゃーから始まり、服を脱ぐ僕の足元で、cuddle meのより小さな声のみゃー。 シャワーを浴びるために扉を閉めようとすると、pay attent

アマレット  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

お酒を飲まない平日が多いこの頃でございますが、それでもたまに飲みたくなるときはあるもので、そんなときは、梅酒か赤玉をちびちび飲んでおります。 疲れていると少しばかりの甘さを欲するもので、梅酒が赤玉の甘過ぎるくらいのものをちびちびが僕にはぴたり。 近くに大きな酒屋さんがありますので、彼女と二人で足を運んでは、どんなビールがあるかな、ビール党の彼女のチョイスを楽しんでいるのですが、リキュール等ボトルのお酒は僕のほうが少しばかり詳しいので、彼女がビール以外を飲みたいときは、僕が

ベッド

先日、僕の机を彼女のピアノの横に並べて置いてみたところ、しっくりきましたので、そのままにしているのですが、机を動かしたことにより、kittyのベッドもほんの1メートルほどですが、移動いたしました。 すぐそこ、僕にとってはそんな感覚ではございますが、kittyにとってはそうではないのか、元々ベッドがあった場所に座って、ベッドは?そんな顔をしております。 これまでも、たびたびkittyのベッドは移動してきておりますが、一度も今回のような素振りを見せたことがなかったので、よほど

よくご存知で  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

kittyはママである彼女のことはよく分かっておりますので、朝早く彼女を起こすことはございません。 眠りの長さは彼女のその日の幸福感に比例しております。 彼女とkittyの二人暮らしのときには、はみ出る足にパンチを繰り出してみたり、頬あたりを舐めてみたり、さまざま試していたkittyのようでございますが、彼女は眠りへの執念が勝ったようでございます。 少しばかり誇らしげに、彼女は笑っておりました。 彼女の執念に心が折れたkittyは、現在、僕という手強くない存在に狙いを

common sense

I don’t have common sense, right?なんていう、よろめいてしまうような切り出しから、彼女は小さな頃のエピソードを教えてくれました。 梅酒を飲もうとグラスに氷を入れようとしたとき、一つを床に落としてしまい、さっと拾い上げてシンクに置いておいたのですが、しばらくしてから、その氷を見た彼女が、I don’t have common sense, right? 彼女が10歳頃のお話だそうですが、僕のように不意に床に氷を落としてしまったようで、さっと拾

猫混み   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

人混みというもののように猫混みというものの中にkittyがいた場合、どのような姿勢で他の猫たちとコミュニケーションを取るのだろうか、そんなことが気になる今日この頃でございます。 僕は人混みが得意ではございませんので、鋭い視線という防御を講じていることが、無意識ながら多いような気がいたします。車窓に映る自分を見ると、はっとします、ときどき。 kittyは彼女と僕との3人暮らしで、これ以上の混み具合と言いますと、彼女がお家に友人を招いたときくらいで(10人くらいだったでしょう

ほんのりかゆい  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

頭がかゆくなることが、程度の差こそあれ、誰でもあるのではないかと思います。 髪を切りに行って、頭を洗っていただいていると、寝てしまいたい、そう思うことはしばしばでございますが、誰かに頭を触られるのは気持ちが良いものではないでしょうか。 少なくとも、彼女もkittyも僕も、それは共通する気持ち良さでございまして、彼女は頭に限らず背中や脚、kittyは僕と同じく頭。 kittyは自分で頭をかくことができないので、かきたいときにかけないのは相当なストレスになり得るのではないか