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ほんのりかゆい  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

頭がかゆくなることが、程度の差こそあれ、誰でもあるのではないかと思います。

髪を切りに行って、頭を洗っていただいていると、寝てしまいたい、そう思うことはしばしばでございますが、誰かに頭を触られるのは気持ちが良いものではないでしょうか。

少なくとも、彼女もkittyも僕も、それは共通する気持ち良さでございまして、彼女は頭に限らず背中や脚、kittyは僕と同じく頭。

kittyは自分で頭をかくことができないので、かきたいときにかけないのは相当なストレスになり得るのではないかと思います。

いくら足掻こうとも届かないものは届かない、そういうった意味では、人間でいうところの背中の真ん中あたりも同じでしょうか。

ですので、kittyの頭をかりかりするのは定番の挨拶のようなもので、近くにいればよくかりかりしております。

そのときのkittyの表情は秀逸で(彼女はthank youのところをさんくーと発音しながらkittyの気持ちを代弁しておりますが)、気持ち良さに抗えない、少しばかり間抜けな表情。

同時に、耳も左右に垂れて、半開きの目と耳が平行で、funny。

抱っこしているときに、頭をかりかりして、kittyがこの表情を見せてくれますと、彼女のところへ近づいて、さんくー、この一言をもらいに行くのが僕の密かな楽しみ。

Don’t talk about me、leave me alone、how dare you、thank you等々、kittyの心の声を代弁する彼女のショーは枚挙にいとまがございません。

イントネーションも含めて、その通りだな、そう思うことがほとんどで、思わずくすっと笑みが。

大笑い、よりも、これくらいの、ささやかなくすり、これが僕にはぴたりときます。

ほんのりかゆいところに届くような、そんな存在が理想です。

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