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補助金に関して(小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金 etc,,)

下記のサイトで各種補助金に関してまとめてありますのでご紹介させ頂きます。今回の記事では弊社の申請時の実体験を記事にしていますので、各種制度の詳細や公募要綱は下記の記事や、各窓口のサイトをご参照下さい。

各種補助金まとめサイト

ご覧頂いている方の多くは、中小企業や飲食店関係の方である前提でお話させて頂きますと、主に使えるのは持続可給付金(終了)、小規模事業者持続可補助金、事業再構築補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金 等になるかと思われます。


保育所等

医院関係

幼稚園

宿泊施設等

幼稚園(文科省管轄)や宿泊施設等(国土交通省管轄)の補助金に関しては、各自治体によって対応が異なるようです。(例えば、A県では補助の対象となるサービス(設備、抗菌対策等)がB県では認められない 等。)

まずは、補助金を利用して購入したい機器や設備等が補助の対象になるか、担当窓口に問合せをしてからの申請作業になります



◯以下、弊社で申請した(申請を検討した)補助金等に関して

1.持続化給付金(終了)


弊社は、業務用厨房機器の販売や内装工事が主力事業となりますのでコロナウイルスの感染拡大以降、新規出店のお客様の工事や厨房機器一式の購入の引き合いが殆どなくなり厳しい経営環境が続いておりましたので、まず最初にこちらの給付金の申請を検討しました。

ですが、該当する条件として

持続化「給付金」は、前年同月比の売上げが50%以上減少した中小法人等、個人事業者に対し、事業全般に広く使える資金として、法人は最大200万円、個人事業者は最大100万円を給付するもので弊社は売上が減少していなかった為、該当せず申請を出すこともできませんでした。

というのも、実はコロナ前の2019年度の売上が過去最低レベルに悪かった為です。弊社は、宮城県仙台市にありますが震災の復興バブルも終わり、飲食店関係のお客様からも一部のお店を除き、あまり景気のいいお話はお伺いしておりませんでした。お店自体も居抜き物件での出店が主流になっており、中古の厨房機器の流通や、費用をかけて内装工事や厨房機器一式をリニューアルする需要自体が減少傾向にありました

こういった状況化で先を見据えてECサイト、モールへの出店をこの時期に始めておりましたが、2020年度にはEC販売の売上が急増し(キャッシュレス消費者還元事業等の影響もあった為。)売上が伸びてしまった為、受給条件の対象にはなりませんでした。

実際、売上は伸びたのですがモールへ支払う手数料や競合他社との値下げ競争、広告費用等で極端な利益率の低下を招き、利益も殆どでない中で給付金の条件も満たせないという状況に陥ってしまいました


2.事業再構築補助金


次に検討したのが、事業再構築補助金です。補助の金額が大きく、比較的大きな規模の事業転換を図れる為検討しました。

2020年10月以降の連続する6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年又は2020年1~3月)の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少している必要がありましたが、ここでもEC販売の売上げ増が影響し条件を満たす事ができませんでした


※余談(個人的な不満、要望)

ここから〜 弊社の場合は自力で売上を伸ばしていた為、補助の要件から外れてしまいましたが、コロナ禍で大きな影響を受けている飲食業関連の事業者に該当します。食材の卸売り業者さんや酒屋さん、生産関係の方々も同様ですが、飲食店のように休業に伴う協力金のような補助も全くありません。 何かしらの補助制度を是非今後整備して欲しいと願っています。〜 ここまで


弊社は売り上げ減の条件を満たせませんでしたが、1回目の採択結果は出ていますので、どういった会社がどういった事業で採択されたのか、今後申請を検討される事業者様は参考にされるといいと思います。

どんな補助金でも、1回目以降採択率が下がる傾向にあります。極力、申請になれている税理士、中小企業診断士、司法書士の先生等に依頼されるのがいいと思います。やはり、実績のある1回目の採択事業者の認定支援機関として掲載されている機関に相談されるのがいいと思います。下記バナーから採択結果が見れます。

↑採択結果↑

3. IT導入補助金

こちらは、ITツールの導入に際して補助がされる制度です。いままでの補助金とは違い、売上の減少要件はありません。

こちらの制度を利用する際に重要なのは、認定を受けている事業者の認定を受けたツールでなければいけません。こちらの検索ツールでサービスを検索できますので、導入を検討したいツールが見つかれば制度を利用してみるのもいいと思います。

認定ツールは多岐に渡っています。正直ツール名だけを見てもどんなサービスなのか具体的にはわかりません。

導入を検討しているITツールがある方は、最初の商談の段階で、IT業者さんへ、IT導入補助金のツール認定を受けているか確認してみてはいかがでしょうか

弊社では、今後EC販売をさらに強化する際に、利用できるようなサービスがありましたら検討したいと考えております。


4. ものづくり補助金

こちらの制度も検討をしました。

しかし、具体的な要件として他の補助金と違い 賃上げ要件を満たさなくてはなりません。

事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加 など、、

また、採択率もあまり高くなく

採択を受けるためには加点をねらって、賃上げ要件を満たす事業計画を作成しなければなりませんでした。

また、賃上げ要件を満たせない場合、補助金を返還しなければならないも可能性もあるようです

大体5年計画での事業計画を策定するようですが、

仮に従業員4名、月20万円の給料と仮定すると、年率平均1.5%以上の賃上げを実施した場合、5年後には会社として年間、72万円も(4人全員の年間賃上げ分)、5年間で総額 216万円 分を給料の賃上げ分としなければなりません。上限が1000万円の補助金ですので、かなり効果的な投資をしないと、賃上げ要件を満たせないと考え、断念しました

アルバイトの場合の賃上げ要件は、

事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

というものです。どちらかというとアルバイト、パートさん等を多く使う事業所で、機械や設備を投資することで劇的に生産性を上げる事ができるような事業者さんに向いている制度なのかなと感じました


5. 小規模事業者持続化補助金

こちらは、第3回に申請し不採択。第5回に再度トライしまして先日採択されました。採択後は、交付決定通知書が届いてからの事業開始となるそうですので、実際にどれくらいで届くのか、届いた後の流れ等は追記したいと思います。(※追記、、、後日9/9日に交付決定通知書が届きました!)

弊社の場合、事業再構築補助金の条件が満たせず、大規模な業態転換が図れなかった為、好調なEC販売をさらに強化していく事にしました。そこで、小規模事業者持続化補助金を検討しました。最初の申請(第3回)では、現在EC販売が好調に推移している事や自社の強み等を記載し、事業計画を作成しました。具体的にはクリックごとに費用が発生する広告に予算をかけて、さらにECの売上を伸ばしていこうという内容でした。

結果は不採択だったのですが、主な原因とすると他社との差別化ができていない事や、単純なクリック単価広告ではそもそも採択されづらいという事です。

第3回の結果を受けて、第5回目の申請時は、単純なクリック単価広告ではなく、広告運用を内製化する為に、外部のサービスを利用する内容に変更しました。

具体的には、コロナ禍で新たな事業として始めていた抗菌サービスの光触媒コーティング事業や好調に推移しているEC販売をさらに効果的に外部へ告知、広告していく為にSNSの運用やランディングページの作成、オウンドメディア、マーケティング等を外部のプロから社員へ半年間をかけてレクチャーして頂き、広告運用を内製化。費用を抑えながら効果的に事業を促進、売り上げを拡大していくというような内容の事業計画を作成しました。

何故 第5回で採択されたのか

こればかりは、明確な理由は分かりませんが、他社との差別化、自社の強みを上手く事業計画に織り込む事ができた事が主な要因ではないかと考えています。

先述したような広告運用の内製化(SNSの運用、ランディングページ作成、オウンドメディア、マーケティング等、、)は真新しい事ではなく、すでにやっている企業はたくさんあります。

ですが、弊社のような業務用厨房機器や内装工事の業界に限るとまだまだ普及はしていなく、特に東北、仙台エリアに限るとさらにその数は少なくなります。

担当の審査の方には、そういった所も見て頂けたのかなと感じています。

書類作成に辺り、商工会議所や税理士の方にご協力頂き、何度も修正・添削を繰り返して事業計画を作成しました。

採択率も、若干の上限はありますが下がっていく傾向がありますので、難しい面もあったと思いますが、無事に採択されてほっとしています。

6. 経営力向上計画

※余談ですが、弊社は小規模事業者持続可補助金の加点要素となる経営力向上計画も取得しました。

5月の末頃取得し、ぎりぎり6月の 小規模事業者持続可補助金 の申請に間に合いました。

ですが、、、

加点対象となるのが、3月末までに 経営力向上計画 を取得している事業者となり、加点は結局とれませんでした。

こちらの加点を検討する場合は

小規模事業者持続可補助金の要綱に小さく記載がありますので、第何回目の申請か、いつまでに経営力向上計画を取得していると加点になるのか、よくチェックして出されるといいと思います。


7. 商工会議所のサポート事例にご採用頂きました!

仙台商工会議所の月報誌【飛翔】に、中小企業のサポート事例として、取り上げて頂きました!担当者様には、書類の作成、添削等も何度もご協力頂き、また、仙台市独自の応援金制度もご紹介頂き大変助かりました。 

今回、商工会議所のサポートを受けてみて分かったのですが、各種補助金やそれ以外の事でもセミナーや、相談会を定期的に開催されているみたいなので、管轄エリアの商工会議所のホームページ等は、こまめにチェックする事をおすすめします!

最近では事業計画書の作成ツールまで出来ているみたいです!


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