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椎名林檎「人間として」の解釈

2024年4月の新曲「人間として」を聴いたので解釈を入れてみます。今回は解釈を一点入れるだけでそこからの考察はお任せにします。 人間として "AS A HUMAN"を考える上で、正義を軸に人間の歴史を語っていると捉えました。 前半はだいぶ遡って狩猟社会以前、そこから社会ができて後半は農耕社会以降を表していると考察してみます。 つまりは、前半の正義は族長などのリーダーを指しており、後半の正義とは"国"を指していると。正義を擬人化した様な歌詞ですが、特に後半の正義という単語を

    • 東京事変「生きる」の探求

      椎名林檎(敬称略)の「依存症」の考察に続き第二弾です。前回の考察の中にも登場した東京事変の「生きる」に焦点を当てます。繋がりとしてはアウトロが良い曲第二弾です。 実はアウトロの有り無しで両バージョンあるのですがオススメはライブbon voyageです。 Amazon musicでもアウトロ有りが聴けます。 半生で訪れる二度の絶望とは 2010年スポーツというアルバムの最初の曲であり、伊澤一葉作曲、椎名林檎作詞の組み合わせです。 個人的に好きなペアで、同アルバムの中では「

      • 葬送のフリーレン オレオールと魔王城の謎

        前回の考察でフリーレンは"現実とイメージの境界がない世界"を一つの要素としてとり入れたSFファンタジーと考察しました。それは荘子の説話"胡蝶の夢"を軸に展開できます。 どういった世界かと言うと、我々の世界に物理法則があるように、イメージと現実が等しいという法則が根底あるということです。 つまりはイメージした事が何でも現実になるという夢の様な世界です。ただし、自由にはいきません。そこには人類である以上"境界"を作ってしまうという制約を設けています。 その現実とイメージの境界を少

        • 葬送のフリーレンと胡蝶の夢

          フェルンの1番好きな魔法は蝶が舞う魔法です。 その蝶から「フリーレンの世界観とは?」と考察を膨らませていきます。アニメもひと段落着いたので…。 2クール目のアニメのオープニングは青い蝶のシーンから始まります。蝶が花の蜜を吸い、舞うところに焦点が当たり、次にフリーレンに焦点が移動します。これを「胡蝶の夢」と紐づけるところから考察します。前段が長くなってしまったので、読むのが面倒な方は目次の魔法の高みとは?から参照ください。 胡蝶の夢とは? 魔法を読み解く 2000年以上前

        椎名林檎「人間として」の解釈

          椎名林檎「依存症」の探求

          2000年リリースのアルバム「勝訴ストリップ」の最後の曲。当時、アルバムの中で1番好きでしたが久々に聞く機会がありました。切ない曲だったよなーくらいのイメージで聞き始めたのですが、曲の終わり頃には自然とポロポロ涙が出てきて。これはなぜか?と考察したくなりました。 20年以上経った今、いろんな仕掛けが隠された超名曲であるとの再発見。その高揚のまま書いていきます。 私は音楽に関して全くの素人なのですが、6分の曲なのに、アウトロが3分もある変わった曲だなあと思ってたんですよね。

          椎名林檎「依存症」の探求