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昔の保育からの脱皮方法

ある保育園に主任として就職。
園児250人
2階建ての園舎
年齢に分けられての保育
基本は一斉になんでも動かす先生主体の保育
職員約40名

とにかくいろんなことを
同時進行で変えていった。

①保育士の意識改革
保育士の考え方や子どもを
観察する視点を変えるのは難しかった。
いろいろ指導したが、保育への思いや
保育感や社会人としての働き方は
変わらなかった。結局辞めて
人が変わることで保育も変わった。

②保護者
保護者の当たり前を変えるのも難しい。
それまで送迎で保育室に入っていた保護者
だったが「保育室子どもが遊ぶ場所なので
行事以外は入らない」とルールを設定した。
そんな細かいルール変更に対して
一部から批判があった。その年の
保護者総会では
「そんな理想の保育できるわけない」との声も
あがった。保育園批判は2年ぐらい続いた。
「前の方が良かった」との声が多かった。

そもそも保育を変えてほしいと思っていない
保護者からの意見が多かった。
仕方ないと言えば仕方ない。

③保育実践
これまでの当たり前を改善した。
植物の栽培はプランターのみ!
→園庭にはたけを作る。

園庭に出る日がクラスで決められていた
→いつでも園庭は使用可能にした。

先生都合の時間調整でいつも時間がバラバラ 
→あるていどのタイムスケジュールをつくる。

給食はとにかく食べさせる(強制も含め)
→先生が一緒に食べることで余計な行動を減らした。

とにかく子どもを解放していく作業を
地道に重ねた。そして
仲間が増え保育が変わりはじめた。

しかし
園長が保育を理解していなかったので
ビビりはじめた。ほんとにこれは
正しいのか?って。

その後改革は終わっていった。

現在は
ただの放任保育の園に
なり
先生が楽しければいいじゃん
となっていると聞いた。
不適切保育になるのも時間の問題。
悲しいが現実はそんなもんだ。

結果、私の仲間は解散した。
どちらかと言うと私も悪者になり
園を去った。
しかし私の仲間は今もどこかで
正しい保育の形を実践して
子どものために
他の園で花開いているでしょう。

まとめ

今の保育を変えたいなら
簡単です。
目の前の子どもが幸せになると
思うことを
一つ一つ丁寧にすればいいだけです。
これは園長でも主任でも保育士でも
保育補助でも可能です。

しかしそのためには
ほんとうの仲間が必要です。
仲間がいない状況で保育を変えることは
不可能です。

経験からなので
この話に根拠はありません。

嘘の世界で嘘の笑顔で生きている人には
理解できないかなと思います。

嘘じゃなく本気で保育に熱意ある人
どこにいますか?

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