実家を片付ける。『10年かかりました。』
*消耗戦だから、今日から始める。
*古くなればなるほど捨てられない。
56歳。両親と3人で、
古い実家に住んでいます。
私が中学生の時に建てた、
築40年超のザ、昭和の家。
当時、祖父母も含め、
3世代8人が住まう家は、
庭も広く部屋数も多く(庭付き8LDK)
今となっては持て余すシロモノ。
(田舎の実家あるあるですね。)
2000年に離婚して帰ってきた時から、
10年かけて実家を片付けました。
納戸や、使われなくなった子供部屋には、
物が詰め込まれ、溢れ、
要不要もわからないまま、
混在しており、完全に物置状態。
母の名誉のために言えば、
昔から、掃除や片付け好きで、
決して無精ではない方なのですが、
実家って物が集まるんです。
ピアノ、ウエディングドレス、
お雛様、制服教科書、ランドセル。
いらないものは、とりあえず実家送付。
どこの実家もそうだと思います。
老いた両親は、
もう片付ける体力もスキルもなく、
お手上げ放置状態。
よくある光景です。
私も何から手を付けて良いかわからず、
時間を見つけては、少しずつ。
ほんとに時間がかかりました。
私の勝手な判断や、
押し付けにならないように、
両親に説明相談、納得してもらい、
ピアノの引っ越し屋さん、
古道具やさん、
産廃処理業者さんへの、
申し込み、選別、交渉、立ち会い。
その他こまごました普段のゴミ捨てもあります。
捨てるって、エネルギーがいります。
骨の折れる作業で、
骨が何本あっても足りません。
若かったからできた。
今ならケガのひとつでもしたかもしれない。
そうして、3つの部屋を空にしました。
さらに5年前のリフォームで、
2トントラック1台分の物を処理して、
今にいたります。
その作業の中で、
『もうこれから先、
モノに振り回される時間はない。
もっと大切なことに時間を使うんだ。』と
改めて決心しました。
捨てる時間は必要なことだったけど、
同じことを繰り返す時間は、
無駄なだけ。
そんなことに体力は使わない。
もちろんこれで終わりではないでしょう。
日々いらない物を増やさない心がけも必要です。
消耗品はともかく、
大きい物、消えないものは、
よく考えて買う。
すぐに買わない。
すぐゴミになるようなものを家に入れない。
ないなら工夫する。
両親も気になっていたことが片付き、
ホッとしたよう。
私もきっとこの家で、
老年を過ごすことになるでしょう。
気持ちも家も風通しをよくして、
後半の人生を少しでも軽やかに過ごしたいものです。
さぁ、今日からひとつでも。
今日もありがとうございました。
読んで頂きありがとうございました。 頂いたお気持ちは、 感謝を込めて『恩送り』いたします。