障害者雇用記録/仕事がなくなってきた
「派遣の人がその仕事やってるから今はないです」
2か月前からその言葉を何回も受けるたびに自分が無力に感じるのを覚える。障碍者雇用で働き始めてもう5年以上だ。去年合併の話が上がり社内の人数も増えた。他営業所との統合計画も始まり部署内の人間への仕事の振り分けの計画も行っているらしい。ごたついているのはわかる。しかしこちらに仕事が回ってこない。加えて去年配属された派遣の人に自分の仕事がとられる事態になっている。
冒頭の返事をされるとこちらも何も言えない。こっちも大人だ。せっかく来たのに仕事がないのはかわいそうだからあえて何も言わないようにしている。人は居場所が必要だし仕事を与えてやらねばならない。しかし言いようのない淀んだ感情にのまれそうになるのをこらえて一日をやり通すしかない。
この会社には感謝している。こんな俺でも拾ってくれたのだから。しかしこの先が心配なのも事実だ。いつになったら話がまとまるのだろうとか果たして仕事が増えるのだろうかとか考える。しかしこれ以上の負担はかけさせたくないので何も言えない。この会社に貢献したいと持っていても最近だるい。 こんな障害を持って生まれたことが心底嫌になるがそれでも生きなければ。こんなのが何ができるんだろう。何のために生まれてきたのだろう。
でも仕事に行かなきゃ。早く社内がまとまるといいな。
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