夏に太るのは冬への備え

うん。

これ以上完ぺきな言い訳はない。

体重計には最近乗っていないが 僕ほどの万年ダイエッターにもなれば体感でわかる。

「こりゃ増えた太ったな」

と。

アゴのラインがシャープじゃない。

下腹部がプニッとしている。

身体が重い。

フム。
名探偵じゃなくてもズバリ言われるだろう。

「あなたはもう太っているっ！」

と。

僕は後退り 驚愕の表情を浮かべる。

「しょ 証拠はあるのか！？」

すると体重計を目の前に突き出される。

僕は躊躇ちゅうちょする。

だれが乗るものか。
僕は悪くない。

刑事が僕を連行しようと近づいてくる。

そして刑事が問う
「なにか釈明があれば聞こうか」

僕は思案してから答える

「これから来る冬に備えているのさ」

そうさ哺乳類は冬に備えて脂肪を蓄える生き物だ。

僕は自然の摂理に逆らわずに本能に身を委ねたまで。

脂肪が足らず冬に寒い思いをしたら誰が責任を取ってくれるんだ？

自分の身は自分で守る。

え？

じゃあ冬にはあんまり食べないのかって？

あの、いや。

モリモリ食べますけど。

冬はやっぱりお鍋とかいいよね〜。

ん？

哺乳類は冬に食べ物がなくなるから脂肪を蓄えて備えている？だから冬にモリモリ食べるなら太る必要はない？

ふん。

正論がいつも正しいと思うなよ！

今、お米がすくなーいって世間が騒いでいるじゃないか。

今年の冬に何らかの理由で食べ物が激減するかもしれないよね。

そうなった時。

生き残るのは今蓄えているこの僕。

そうさそうさ。
これは防災備蓄の一環なのさ。

脂肪は暖かいしエネルギーにもなる。
蓄えるのは正しいとは思わんかね？

フフフ。

さぁダイエットに励んでいるそこのあなた。

冬に備えて蓄えるのだ。

そして僕と一緒に太ろう。

みんなで太れば怖くない。

ガリガリよりぽっちゃりの方が長生きするという説を今は盲信しよう。

さぁ食え！

飢餓に備えよ！

蓄える為に明日はケーキでも食べようかな。

ではまた

※本当は痩せたほうがいいのでこの記事に騙されずにバランスの良い食事を心がけましょう☆