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採血じゃなくて血液培養🩸PART①

みなさんこんばんは。
日曜日ですので、のんびりスタバでコーヒーブレイクとしました。まだまだ寒い日が続きますが、春を先取りの桜をチョイスしました。

今日は、またまた検査のお話しです。
感染症の診断には欠かせない血液培養について話していきます。

まず、感染症の診断に至る場合は、感染兆候を見ていくのですが・・・
・発熱
・採血データによる炎症反応
・画像検査による変化
・感染症に特徴的な症状
などからどんな疾患かを想定します。
この疾患に対してより良い治療をしていくためには、どんな微生物が悪さをしているかの原因を追求していくことが重要です。

その微生物を検索するために用いられる検査が培養検査になります。
主に、便・尿・痰・血液・浸出液などを培養検査となりますが、今日はこの中の血液培養についてお話しします。

ちなみにウイルスを培養することは難しいため、細菌を検出することができる検査となります。

主に何らかの問題により、血液に混入した細菌を検出する培養検査となり、検査提出までにも相当な苦労があります。この作業が本当に大変!

まずは、患者の上肢、下肢の血管から採血をとるところからスタートするのですが、患者さんがすでに脱水症状であったり、発熱や倦怠感などがある状態で採取することが多いため、血管がみつけらずいわけです。

そのため、採取するためには時間もかかりますし、普通の採血よりも血液量が必要となります。採血量が十分に確保できない場合は、医師が動脈穿刺により採取したり、すでに挿入中のカテーテルから採取することもあります。

採血箇所も2箇所から採取しなくてはならないですし、採取する採血量も10mLずつ計20mLの採取が必要です。

2箇所採取する理由は・・・
人間の血液は絶え間なく全身に送り出されているため、採取した部分の血液に細菌が混入している確率は相当低いとされています。血液の中に潜んでいる可能性はあるもののその部位から微生物を発見するためには2箇所以上の部位から採取することが望ましいとされています。
そのため、1箇所は右の上肢の血管、2箇所目は左下肢の血管と採取部位を変えて採取することが重要とされています。

採取量が20mLの理由は・・・
採取量については、多くても少なくても良くありません。
少なすぎると十分な検査ができず、多すぎると微生物を見つけずらい可能性があります。
そのため、血液を培養する専用のボトルには、決められた量の採血量を注入することが必要とされています。

また、血液培養ボトルは2種類のボトルがあるため、1本あたり5mLを注入して、合計10mLを2セットですので、20mLが必要言うことになります。

2種類のボトルとは?
ボトルは、細菌が発育するために好ましい条件をが必要なため、好気と嫌気の二つのボトルがあります。
細菌の種類によって酸素を好むものと、酸素を嫌うもの、はたまたどちらも好むものがいます。
そのため、好気ボトルでしか発育しない細菌と嫌気ボトルでしか発育しない細菌がいるため2本のボトルで培養検査をしているのです。

と、血液培養を採取に関するところの話をざっくり話しましたが、
少し長くなりましたので、続きは明日にします。
それでは、おやすMittsu💤

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