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古文書解読にチャレンジ 9


おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!

今回は、第9回目です🤗
よろしくお願いします✨



古文書1





今回の古文書



今回は、「余の〜」から、解読スタートです。




今回の解読文


  • 古文書に出てくる変体仮名は、現代の平仮名に直して解読しています。

  • 変体仮名とは…。

    変体仮名とは、現在使われている、かな文字の異体字のことです。

  • 今回、古文書に出てきた変体仮名。

    ①奈→な
    ②者゛→ば
    ③者→は
    ④可→か
    ⑤能→の
    ⑥尓→に
    ⑦久→く
    ⑧多゛→だ

  • 踊り字について。

    解読をする際に、踊り字(繰り返し文字)は、
    漢字の場合→『々』
    平仮名の場合→『ゝ』
    片仮名の場合→『ヽ』
    …で、それぞれ記入します。

    また、2字以上の繰り返しは、『く』(くの字点)で記入します。

    ※2字以上の繰り返し言葉の例
     例1:またまた
     例2:などなど

  • 今回、古文書に出てきた踊り字。

    ①るゝ→るる

    ②まゝ→まま

    (①と②、「乞はるゝ儘」の部分です。)


【私の翻訳】

私の一筆を江戸並みに[と]乞われるままの古狸(年寄りが)、腹の皮より目の皮のたるまぬ先に、筆先の管をちょっぴり此の次第(このような次第です)。

大正10年、11月3日
   砕て(平たく言って)九段の隠士
              川柳久朗岐


  • 翻訳について補足①

    「腹の皮より目の皮のたるまぬ先に、筆先の管をちょっぴり此の次第(このような次第です)。」
                             ↓
    「[音八茶屋の料理で]満腹になり、眠たくなる(眠ってしまう)前に筆を手に取り、ちょっぴりと、この文章を書きました。」

    もしくは…。

    「私のような古狸(年寄り)が、まだしっかりしているうちに、筆を手に取り、ちょっぴりと、この文章を書きました。」




  • 翻訳について補足②

    『砕て(平たく言って)』ではなく、『酔て』です。




  • 翻訳について補足③

    『川柳久朗岐』ではなく、『川柳久良岐』です。





    今回の翻訳は、ちょっと難しかったです。
    もしかしたら間違っているかもしれません。
    自信がないです😓
    すみません🙇‍♀️



【語句】

  • 古狸
    年をとって、経験を積み、悪賢くなった人。ずる賢い人。

  • 先に
    前に。
    今よりも前に。
    以前に。

  • 筆先の管
    筆で書く言葉、文章。筆管のことか?
    筆管は、筆を持つ部分のこと。

  • 腹の皮より目の皮のたるまぬ
    「腹の皮が突っ張れば目の皮がたるむ」の事か?

    「腹の皮が突っ張れば目の皮がたるむ」は、
    「満腹になると、何となく眠たくなるものだ」という意味の表現。
    人は飽食すると、怠け者になる事の例え。

  • 九段
    東京都千代田区西部の地名。
    江戸時代に9層の石段を築いて幕府の御用屋敷を造り、九段屋敷と呼んだところからの名。靖国神社がある。

  • 隠士
    俗世を離れて、静かな生活をしている人。
    隠者。


  • 川柳久良岐
    おそらく、阪井久良伎(さかいくらき)の事。
    かなり有名な川柳作家だそうです。
    川柳革新運動を行なった人物でもあります。
    自分の事を『九段老人』などと呼んでいたそうです。

    ※今回の古文書では、阪井久良伎が自分の事
     を『九段の隠士』と呼んでいる?





    阪井久良伎
    明治2年(1869)〜昭和20年(1945)
    別名→阪井久良岐・徒然坊・坂井弁(さかい
       わかち)・酒井弁(さかいわかち)
    本名→阪井弁(さかいわかち)



今回は、ここまでです!

今回の翻訳、すごく難しかったです😅
「腹の皮より目の皮のたるまぬ先に、」の部分、かなり考えましたが、意味が分かりませんでした💧
すみません🙇‍♀️💦

最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊



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